Waymo、建設区間への突入リスクで3871台をリコール
原題: Waymo Recalls Robotaxis Over Risk They'll Drive at Speed Into Freeway Construction Zones
なぜ重要か
自動運転タクシーサービスの安全性と信頼性は、規制当局と消費者の信任に直結する重要課題。Waymoの頻繁なリコール報告は、自動運転システムの実装段階での課題を可視化し、業界全体の安全基準と検証プロセスに影響を与える。
Waymoは2024年2月以来4度目となる安全性リコールを、米国運輸安全局(NHTSA)に6月17日付けで提出した。同社の自動運転車3871台が、高速道路の閉鎖された建設区間に速度を落とさずに進入する事例が報告された。問題は優先順位ロジックの不具合で、建設区間を認識できないか、他の障害物回避を優先して建設区間を通過していた。
Waymoの第5世代自動運転システム(ADS)を搭載する全米フリート3871台が対象となるこのリコールでは、特定の状況下で自動運転車が「他の高速道路上の障害物回避を不適切に優先」するか「建設区間を認識できない」ため、高速で建設区間に進入するリスクが指摘されている。NHTSAの推定では、対象車両の100%が当該欠陥を保有している。
問題の発生は今年初期から報告された。4月11日と19日にはフェニックスのWaymo車両が路線閉鎖標識を通過して建設区間に進入。5月18日にはサンフランシスコベイエリアで7台のWaymo車両が建設用コーンの間を通り、車線閉鎖区間に進入した。これらの事例では衝突や負傷は報告されていない。
Waymoは4月の初期事例後に高速道路運用を制限し、5月18日の事例を受けてさらに広範な禁止措置を実施。6月1日に安全委員会が問題を審査し、6月8日に正式なリコール発行を決定した。
重要な点として、この問題に対する恒久的なソフトウェア修正はまだ存在しない。NHTSAの申請書では、永続的な解決策は「現在開発中」と記載されている。当面の対応として、Waymoはすべての車両の高速道路進入を制限している。これまでサンフランシスコ、ロサンゼルス、フェニックス、マイアミで高速道路での乗車サービスを提供していたが、大幅な運用制限となる。Waymoが全車両を所有しているため、オーナーへの通知は不要。修正プログラムは完成後、無線更新(OTA)で配信される。
これは約28か月間で4度目のリコールである。2025年5月にもWaymoは1212台の自動運転タクシーをリコールしている。