FlipkartがインドでZomato・Swiggyに挑戦
原題: Walmart’s Flipkart is quietly building a food delivery challenger in India
なぜ重要か
年18〜20%成長のインド食品デリバリー市場で、Flipkartの参入は二強寡占に初めて本格的な資本力で対抗する可能性を示す。
Walmart傘下のインドEC大手Flipkartが、食品デリバリーサービスを社内テスト中であることが明らかになった。試験参加者はすでに8,000人超の従業員に拡大。物流部門Ekartを通じて専用ライダーを配備し、「Eat-in by Minutes」ブランドでベンガルールの街頭での配達も開始。Zomato・Swiggyが支配するインド市場への本格参入を準備している。
FlipkartはWalmart傘下のインド最大級のECプラットフォームだ。同社が食品デリバリー事業を社内向けにテストしており、参加規模を数百人から8,000人超の従業員へと拡大したことを、事情を知る2人の関係者がTechCrunchに明かした。
サービスはFlipkartのメインショッピングアプリ内に独立したタブとして表示され、クイックコマース機能「Minutes」や旅行予約と並んで配置されている。飲食店の調達には、政府主導のオープンネットワーク「ONDC」と直接契約した店舗の両方を活用。配達担当ライダーはEkartが別途確保しており、クイックコマース用ライダーとは分けて運用している。ベンガルールの街頭では「Eat-in by Minutes」のジャージを着たライダーが既に稼働中だ。
Flipkartが参入を狙う市場は、証券会社Bernsteinの試算で年間18〜20%成長。ただし、オンラインデリバリーはインド外食産業全体のまだ15%強に過ぎない。ZomatoとSwiggyは合計で年間推定8,500万〜9,500万人の有料顧客を抱え、市場を二分している。
競合の動きも活発だ。ライドヘイリングのRapidoは飲食店に手数料ゼロを売りにした「Ownly」を拡大中。Swiggyも低価格帯向け別アプリ「Toing」を投入しており、既存の手数料モデルへの圧力が高まっている。全国500,000店超を代表するインド全国レストラン協会のSagar Daryani会長は「独占は悪いが、複占はさらに最悪だ。一方がやれば他方が真似するだけ」と批判し、代替プラットフォームの必要性を強調した。
なお、Amazonは2020年にベンガルールで食品注文サービスを試験展開したが撤退しており、今回のFlipkartが最初の挑戦者ではない。