Viture「Vonder」はAIで自己改善を促すスマートグラス
原題: Viture’s Vonder Glasses Are Meant to Map Your Mind
なぜ重要か
カメラ非搭載・複数LLM統合のスマートグラスが299ドルで登場し、Meta Ray-Banへのプライバシー懸念を逆手に取った市場差別化戦略が注目される。
スマートグラスメーカーのVitureは2026年9月22日、カメラ非搭載のAIスマートグラス「Vonder」を発表した。価格は299ドルで、9月28日からプレオーダーを開始し、11月に出荷予定。骨伝導マイクで音声を収集し、OpenAI・Anthropic・Google・DeepSeekの複数LLMを切り替えながら、ユーザーの行動パターンを分析してフィードバックを返す機能を持つ。
Vitureは、San Francisco(カリフォルニア州・北京の二本社体制)を拠点とするスマートグラス企業で、これまでUSB-C接続の仮想ディスプレイ搭載モデル「Viture One」や「Viture Beast」をゲーマー向けに展開してきた。今回発表した「Vonder」は同社初のディスプレイ非搭載モデルで、見た目は通常の眼鏡に近い。
フレームのアームにはマイクとスピーカーが内蔵され、音楽再生、ナビの音声案内、通話が可能。目玉はAIアシスタント機能で、タスクの複雑さや処理コストに応じてChatGPT・Claude・Gemini・DeepSeekを自動選択して回答を返す。カメラは搭載しておらず、プライバシーへの配慮を前面に押し出している。
同社共同創業者兼CEOのDavid Jiangは、自身が息子のテニス試合で怒鳴り続けていたところ、Vonderが行動パターンを検出し「声援に徹するべき」とメッセージを送ってきたと語った。「Vonderがパターンを見つけるまで気づかなかった。人生を記録するだけでなく、より良い自分になるためのツールだ」とJiangはコメントしている。
価格は299ドル。度付きレンズへの対応も可能で、フレーム形状・カラーは複数展開。レンズはクリア・調光・サングラスの3種から選べる。プレオーダーは9月28日開始、出荷は11月を予定している。
VitureはXrealやEven Realitiesと同様に、プライバシー問題で批判を受けたMeta Ray-Banとの差別化を強調。「まず良い眼鏡であること」を優先し、装着者が他人に不安を与えないデザインを目指すとしている。