SK HynixがAI需要で米国IPOを計画
原題: US investors will soon get access to SK Hynix, another memory maker riding the AI boom
なぜ重要か
AIインフラ拡大に不可欠なメモリ市場の主要プレーヤーが米国資本市場に参入することで、半導体セクターへの機関投資家のアクセスが広がり、業界全体の資金調達競争が激化する可能性がある。
韓国の半導体メーカーSK Hynixは2026年7月7日、米国でのIPOとして約1,780万株のADR(米国預託証券)を発行する計画を発表した。ソウル市場の直近終値を基準にすると調達額は約280億ドルに達する見込みで、木曜日に価格決定、金曜日から取引開始が予定されている。第1四半期売上高は前年同期比約200%増を記録した。
SK Hynixは韓国を代表するメモリチップメーカーで、SamsungおよびMicronとともにグローバル市場をリードしている。今回の米国上場では約1,780万株のADRを販売する予定であり、1ADRは普通株式の10分の1に相当する。ソウル市場の終値を基準に試算した場合、調達総額は約280億ドル規模になるとBloombergが報じた。価格決定は7月10日(木)、取引開始は7月11日(金)が見込まれている。
AI向けサーバーはメモリ消費が極めて大きく、Amazon、Microsoft、Google、Oracleなどのハイパースケーラーがいわゆる「AIファクトリー」の構築を加速させる中、HBM(高帯域幅メモリ)・DRAM・NANDなどの供給が需要に追いつかない状況が続いている。この逼迫した市場環境は「RAMageddon(RAMゲドン)」とも呼ばれており、Appleは部品不足を理由にMacコンピューターとiPadの値上げを余儀なくされていると幹部が述べた。
SK Hynixの2026年第1四半期売上高は前年同期比約200%増を記録し、同社の株価は今年に入ってから約260%上昇している。同社はSamsungとともに新たな製造拠点の建設に5,500億ドル超を投資すると表明している。ただし、施設完成時点でのAI向けメモリ需要の変化によっては、供給過多による価格下落リスクも指摘されている。
米国市場においては、SK Hynixに最も近い比較対象とされるMicronが過去1年間で株価が約700%上昇し、時価総額が1兆ドルを超えている。投資家は次のNvidiaを求めており、メモリチップメーカーはその有力な候補と見なされている。