元Google幹部2人、AI特化ファンド約17億円を調達

原題: Two Google alumni raise $11.3M to back AI startups that enterprises will actually pay for

なぜ重要か

企業向けAIが実証フェーズから本格導入フェーズへ移行する中、大企業ネットワークを持つ少数精鋭VCの存在感が増す可能性がある。

元GoogleのバイスプレジデントBontia Stewartと、CapitalG元パートナーのJackson Georges Jr.が共同創業したBAG Venturesが、1,130万ドルのシードファンドをクローズした。同ファンドはすでに10社に出資済みで、1社あたり10万〜50万ドルを投資。残額は今後2年間で投資する方針。LPにはGoogle、Nvidia、Amazon、Snowflakeの幹部など150名以上が参加している。

BAG Venturesは、Bontia StewartとJackson Georges Jr.という2人のGoogle出身者が立ち上げた初のファンドだ。StewartはGoogleでVPとして17年間勤務し、Google初期AI投資部門Gradient Venturesの取締役も務めた経歴を持つ。Georgesはそのキャリアの中でGE Healthcareを経てGoogleに入社、その後AlphabetのグロースファンドであるCapitalGのパートナーへ転身した。

2人はBerkeley Black Venture Instituteの第1期生として出会い、450名超のメンバーを抱えるエンジェルシンジケート「BAG Collective」を共同運営してきた背景がある。今回のBAG VenturesはそのシンジケートからVCファンドへ発展させた形だ。

すでに出資済みの10社には、ソフトウェア企業のSXD、AIビジネス出張エージェントのBizTrip、エージェント型推論プラットフォームのNomadicなどが含まれる。投資対象はAIインフラ、コンピュート、エッジAI、セキュリティ、ガバナンス、垂直SaaSと幅広い。

Georgesはファンドの投資哲学について、「企業のAI購買が転換点を迎えている」と語る。「実験的な"サンドボックス"フェーズは終わりつつある。企業はいまやユニットエコノミクスを厳しく精査しており、単なるチャットボットへの支払いはしなくなっている。実際のワークフローに深く統合し、業務を自動実行するソリューションにこそ価値がある」。コードレビューの自動化や法的文書の解析などが具体例として挙げられた。

同ファンドが強調するのは「アクセス」という差別化要素だ。LPには法人としてのGoogleに加え、Nvidia・Amazon・Snowflakeの現役オペレーターが名を連ねており、ファンド全体のLP数は150名以上に上る。「資本だけでなく、顧客への直接的なウォームイントロとGTMアドバイスを提供する」とGeorgesは述べており、創業者と大企業のオペレーターをつなぐ"ブリッジ"としての役割を前面に打ち出している。

出典

techcrunch.com — 元記事を読む →