トヨタ、コローラをEV化へ
原題: Toyota is taking the Corolla electric
なぜ重要か
世界最量販車のEV化はトヨタの電動化戦略の本気度を測る試金石であり、マスマーケット向けBEV普及の加速を左右する。
トヨタは累計販売台数5,700万台超の最量販車「コローラ」の電気自動車版を投入する計画を進めている。次世代コローラはBEV・PHEV・HV・ガソリンの全パワートレインを用意し、BEVは航続距離250マイル以上、シングルおよびデュアルモーター構成を予定。CEO豊田浩二氏はJapan Mobility Showでコンセプトカーを披露し、「乗りたくなるクルマ」を目指すと宣言した。
1966年の発売以来12度のモデルチェンジを重ねてきたコローラが、史上初のBEVモデルを含む全面刷新を迎える。トヨタはJapan Mobility Showでコンセプトカーを公開し、セダン・ハッチバック・クロスオーバー・GRの複数ボディタイプが確認されている。
プラットフォームは現行と同じTNGA-Cアーキテクチャをベースに、BEVを含む全パワートレインに対応する大幅改修版を採用する見通しだ。
Car and Driveへのエンジニア証言によると、ハイブリッドモデルは新開発の1.5リッター直4エンジンと電動モーターを組み合わせ、合計約134馬力を発生。現行比10〜20%の燃費向上を実現し、AWD設定も検討中という。PHEVは大容量バッテリーを搭載し、より長いEV走行距離を確保するが、詳細はまだ非公開。BEVはシングル・デュアルモーターの2種を用意し、航続距離は250マイル(約400km)以上を目標とする。
CEOの佐藤恒治氏は「BEVでも、PHEVでも、HVでも、ICEでも——パワーソースにかかわらず、みんなが乗りたいと思えるカッコいいクルマを作ろう」と述べた。一方、現会長の豊田章男氏はNHKの独占取材に対し、中国からの新たな競争と技術の台頭を受け「適応しなければ生き残れない」と危機感を示した。同取材では次世代コローラの「極秘」開発現場の内部も一部公開された。
詳細な発売時期・価格は現時点で未発表。