iPhoneへの多段階ハッキング成功をセキュリティ研究者が公開

原題: Today, we hacked what we'd set out to hack: the iPhone

なぜ重要か

iMessageやSignalといった主要通信アプリを標的とした攻撃手法の公開は、数十億台規模のiPhoneユーザーのセキュリティに直接影響する可能性がある。

セキュリティ研究グループCalifは2026年10月16日、フランス・パリで開催されたHexaconにおいて、iPhoneへの一連のハッキングデモを公開した。Signal経由の1クリック攻撃、iMessageを標的とした手法、持続的な侵害を可能にする技術など複数の脆弱性悪用を実演。詳細な技術情報は「追って公開する」としている。

セキュリティ研究グループCalifは、パリで開催されたセキュリティカンファレンス「Hexacon」において、iPhoneを対象とした複数の攻撃手法をデモ形式で公開した。

公開されたデモは大きく4つ。まず「Signal 1-click」と称する攻撃で、暗号化メッセージアプリSignalを経由した1クリック型の侵害手法を示した。次に、iMessageを標的とするゼロクリックまたは低インタラクション型の攻撃。さらに、iPhoneの通常動作では実現しないとされる操作をデバイス上で実行するデモ。最後に「APT(Apple Persistent Threat)」と名付けた持続的な侵害技術を披露した。APTとは通常「Advanced Persistent Threat(高度持続的脅威)」を指すが、研究グループはAppleのデバイスに対する持続的な脅威を皮肉を込めて同略称で表現している。

Califは発表内で「iPhoneをハックしようと決めた対象を、今日ついてハックした」と述べ、目標を達成したことを強調した。技術的な詳細やツール類については「適切な時期に公開する」とするにとどまり、現時点では具体的なコードや脆弱性識別子(CVE番号など)は示されていない。

Apple側からの公式コメントは今のところ確認されていない。Hexaconはヨーロッパにおけるオフェンシブセキュリティ分野の専門家向けカンファレンスであり、今回の発表はその場でのライブデモとして行われた。

出典

blog.calif.io — 元記事を読む →