AI推薦の6割が低トラフィックサイト由来、Perplexityが機械生成ページを引用
原題: Three sites made 215,128 “best software” pages for AI. Perplexity cites them
なぜ重要か
AIのグラウンディング機能がSEO的に操作可能であることが実証され、AI推薦の信頼性評価と対策が業界全体の課題となる。
調査会社Trellner Researchは2026年9月2日、380のソフトウェアカテゴリにおけるAI推薦の情報源を分析した結果を公開した。Perplexityの引用7,534件のうち59.8%がTrancoトップ10万位外のドメインであり、3サイトが機械生成した計215,128ページが情報源として機能していることが判明した。
Trellner Researchは2026年9月2日、ウェブ検索グラウンディング機能を持つAIモデルの情報源の質を検証したレポート「TR-2026-009」を公開した。
調査では「CRMソフトウェア」から「博物館コレクション管理ソフトウェア」まで380のバイヤー向けカテゴリについて、OpenRouter経由でperplexity/sonarおよびperplexity/sonar-proの2モデルに各1回ずつ、計760回のAPIコールを実施した。各コールはJSON形式でトップ5製品の推薦と引用URLを要求し、全760件が解析可能な回答を返した。
得られた7,534件の引用URLをTrancoの上位100万ドメインリスト(2026年9月1日付)と照合した結果、59.8%がランク10万位以下のドメインを指し示しており、23.4%はトップ100万にすら入っていないドメインだった。引用ドメイン2,055件のうち36.5%にあたる751件はトップ100万圏外であり、未ランクドメインのWayback Machine初回キャプチャ中央値は2020年と、ランク入りドメインの2011年より新しく、16.6%は2025年以降に初めてアーカイブされていた。
特に問題視されているのが、HTMLタイトルを「Facts & Grounding Page」と設定した2サイトと、同一管理下とみられる第3のサイトの存在だ。これら3サイトはいずれも2023年12月以前には存在せず、合計215,128件の機械生成による「best〈カテゴリ〉」ページを公開しており、AIモデルのグラウンディング(情報取得)ステップを標的に設計されたとみられる。
引用数上位10ドメインのうち、3位にはインタラクティブ製品デモツールを販売するguideflow.comがランクインし194件を記録した。同サイトはレビューサイトでも業界ディレクトリでもなく、調査対象のどのカテゴリとも競合しないにもかかわらず、380カテゴリの4分の1にあたる96カテゴリで引用された。一方でWikipediaの引用はわずか3件にとどまった。
なお、本調査はPerplexityのみを対象としており、他のAIエンジンに関する主張を含まないと報告書は明記している。