Defcon 34バッジにオープンソースチップ搭載

原題: The New Defcon Badges Pack a Unique Open Source Chip That Doubles as a Security Key

なぜ重要か

サプライチェーン攻撃が深刻化する中、チップの物理的な透明性検証を可能にする設計は、ハードウェアセキュリティの新たな基準を示す取り組みとして業界的意義が大きい。

2026年8月に開催されるセキュリティカンファレンス「Defcon 34」の参加者バッジに、ハードウェアハッカーのAndrew「bunnie」Huang氏が3年かけて設計したオープンソースチップ「Baochip-1x」が搭載される。バッジのコアモジュールは取り外してハードウェアセキュリティトークンとして利用でき、チップ内部を赤外線で目視検証できる透明性を持つ。

毎年、Defconのバッジはハッカーたちを驚かせる凝った電子工作として知られているが、今年はデザインよりも内部に搭載されたチップそのものが注目される。主催者はHuang氏にバッジ制作を依頼し、同氏が開発した「Baochip-1x」が全バッジに採用された。

Baochip-1xは「ほぼ完全な」オープンソースマイクロコントローラーで、オペレーティングシステム、ファームウェア、プロセッサコア、暗号化エンジン、入出力システムのソースコードがGitHub上で公開されている。これにより誰でも内部仕様を検証できる。

従来のチップは不透明な樹脂で封止されており、オープンソース設計であっても製造段階でバックドアが埋め込まれていないかどうかを外部から確認する手段がなかった。Baochip-1xはシリコン背面から赤外線を照射することで内部構造を目視で確認できる特殊なパッケージングを採用しており、公開設計と実際の製造物との一致を物理的に検証できる。Huang氏はDefcon会場でこの検証デモを実演する予定だ。

バッジの透明なコアモジュールは取り外し可能で、カンファレンス終了後もスタンドアロンのハードウェアセキュリティトークンとして継続利用できる設計となっている。Huang氏はWIREDに対し、「トランジスタレベルまで信頼できるチップを実現するという長年のビジョンの集大成」と述べている。このチップの開発には3年を要した。

出典

wired.com — 元記事を読む →