Zoox、ハンドルなしロボタクシーで有料サービス米初承認
原題: For the First Time, Zoox Can Charge People for Rides in Its Steering-Wheel-Free Robotaxis
なぜ重要か
ハンドルなし自動運転専用車両の有料営業が米国で初めて認められ、自動運転産業の商業化と規制整備の新たな段階が始まった。
米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)は2026年7月30日、Amazonの子会社Zooxに対し、ハンドル・ペダルなしの自動運転専用車両による有料ロボタクシーサービスを米国で初めて許可した。2年間の安全基準適用免除により最大5,000台の展開が可能となる。Zooxはすでに無料でラスベガス、オースティン、マイアミ、サンフランシスコで乗客を輸送しており、ラスベガスで有料サービスを間もなく開始する予定と発表した。
NHTSAは、従来の自動車向けに制定された連邦安全基準の適用を2年間免除する特例をZooxに付与した。これにより、ハンドルやペダルを持たず、乗客が向かい合う「キャンプファイアスタイル」の座席配置を採用したZooxの専用車両が、米国で初めて乗客から料金を徴収できる法的根拠を得た。
Zooxは10年以上にわたり、コンピューターによる運転を前提とした専用車両の設計・製造・政府承認取得に取り組んできた。同社によると、正式承認前の段階で既に50万人以上の乗客を延べ300万マイル以上自律走行で輸送している。一方、今月初めにはソフトウェアの問題で自主リコールも実施している。
同日サンディエゴで開催された業界カンファレンスでNHTHA長官のJonathan Morrisonは、Zooxの車両が従来車に適用される安全基準を上回ることが証明されたと述べた。「この技術は適切かつ安全で責任ある形で開発される必要がある。安全上の不合理なリスクが確認された場合は勧告を行う」と語った。
Zooxは免除期間中、通常より厳格な政府監視下に置かれ、衝突事故や原因不明の停車に関する追加データをNHTSAに提出する義務を負う。NHTSAは安全上の問題が生じた場合、免除を取り消す権限を持つ。
なお、業界最大手のWaymoは、法定要件を満たすハンドルやペダルを備えた車両を使用しており、新型の専用ロボタクシーも同様の設計を維持している。Teslaは先月末にハンドルなしのCybercabのテストを開始したと発表しているが、政府承認の取得方針については明らかにしていない。また、Morrisonは今月初め、自動運転車が緊急車両の活動を妨害する「明確なパターン」があるとして業界各社に改善を求める公開書簡を発表しており、NHTSAは複数企業と対応策について協議する予定としている。