ロボタクシー、規制で明暗分かれる
原題: TechCrunch Mobility: Two roads diverged — for robotaxis
なぜ重要か
NHTSAの規制免除でZooxが商業化の最終段階に入り、AV産業の連邦規制と地方規制の緊張関係が業界の今後の展開を左右する分岐点となっている。
米国の自動運転車産業で、連邦政府が規制緩和を推進する一方、州・地方当局が規制強化に動いている。NHTSAはZooxに8項目の連邦安全基準の適用免除を認め、商業ロボタクシーサービスの最後のハードルをクリアさせた。一方でWaymoなどは緊急車両との干渉問題をめぐり、議会でも新たな法案が提出された。
米国の自動運転車(AV)業界で、連邦政府と州・地方当局が対照的な動きを見せている。
連邦レベルでは、国家道路交通安全局(NHTSA)が自動運転技術の開発・普及を加速するための一連の施策を発表した。最も注目を集めたのが、AmazonのロボタクシースタートアップZooxに対する措置だ。NHTSAはZooxが独自設計したロボタクシーに対し、8項目の連邦自動車安全基準の一時適用免除を認めた。これによりZooxは有償ライドサービスを開始するための最後の規制上の障壁を乗り越えたことになる。同社によれば、まずラスベガスで有料乗車サービスを開始する予定としており、商業展開は間近に迫っているとされる。
一方、州・地方レベルでは規制強化の動きが強まっている。7月4日の独立記念日の渋滞でWaymoのロボタクシーが動けなくなり、主要道路を塞いで交通混雑を悪化させた事件を受け、サンフランシスコのDaniel Lurie市長は州規制当局にAVに関するルール強化を求めた。さらに今週、連邦議会議員のKevin Mullin下院議員(カリフォルニア州、民主党)が、AV事業者に対する最低限の国家安全基準の策定を連邦規制当局に指示する法案を提出した。Mullin議員は「AVが緊急対応者の活動を妨害する事案が憂慮すべき、かつ容認できない数に上っている」と述べた。
その他のニュースとして、電気自動車メーカーLucidはサウジアラビア王族のAl Waleed bin Talal Al Saud王子から追加出資を受けた。王子は約1,900万株(約5%)を取得した。また、Elon Muskのトンネル掘削スタートアップThe Boring Companyが評価額200億ドルで40億ドルの資金調達を協議中と伝えられている。カナダ・トロント拠点の商業フリート向けテレマティクスデータインフラのTerminalは、Battery Ventures主導のシリーズAで2,000万ドルを調達した。