TALAがオープンソース化、MPL-2.0ライセンスで公開
原題: TALA Is Open-Source
なぜ重要か
ソフトウェア設計図の自動レイアウト技術のオープンソース化は、AIエージェントによる図生成ユースケースを含むダイアグラムツール市場の競争環境を大きく変える可能性がある。
Terrastructは2026年9月7日、同社の自動レイアウトアルゴリズム「TALA(Terrastruct's AutoLayout Algorithm)」をオープンソース化したと発表した。ライセンスはD2と同じMPL-2.0を採用。TALAはD2 v0.9.0にバンドルされており、`--layout=tala`オプションで利用可能。ソフトウェアアーキテクチャ図に特化した直交レイアウトエンジンが特徴。
Terrastructの創業者Alexander Wangは2026年9月7日、自社開発の自動レイアウトアルゴリズム「TALA」をオープンソース化したと公式ブログで発表した。ライセンスはダイアグラム記述言語D2と同じMPL-2.0が適用される。
TALAはソフトウェアアーキテクチャ図を念頭に設計された直交レイアウトエンジンであり、一方向に伸びるDAGベースのレイアウトよりもホワイトボードの図に近い表現を実現する。対称性、中央値距離、フロー、類似ノードのクラスタリングなど複数の美的評価基準を同時に考慮し、グラフ描画に関する複数の研究論文のアイデアとオリジナル技術を組み合わせている。
TALAの特徴として、ノードの位置とサイズをカスタム指定できる点が挙げられる。座標を固定しつつルーティングはTALAが担うという使い方が可能で、AIエージェントによるダイアグラム生成との親和性が高いとされる。一方、トレードオフとして、アルゴリズムにランダム性があること、デフォルトで3つのシードを用いてスコアが最良のレイアウトを選択する仕組みのため、入力が僅かに変わると出力が大きく変化する場合があること、大規模図では処理時間が非線形に増加することが明記されている。DagやELKと比較したランタイムベンチマークはGitHubリポジトリ(d2lang/d2-benchmarks)で公開されている。
TALAはD2 v0.9.0にバンドル済みで、`--layout=tala`を指定するだけで利用できる。ブラウザ上で完全クライアントサイド動作するPlayground(play.d2lang.com)でも試用可能。Wangは、オープンソース化によってコミュニティからの改善提案や貢献を期待すると述べた。また、Gavin NishizawaとJúlio César Batistaへの感謝も表明している。