JustWatch、自社ストリーミングサービスを開始
原題: Streaming guide JustWatch becomes a streamer itself
なぜ重要か
ガイドから配信事業への垂直統合は、ユーザー行動データと広告収益の両軸を自社内に囲い込む戦略として注目される。
映画・TV番組の配信先検索ガイドを提供するJustWatchは2026年10月20日、自社ストリーミングサービス「JustWatch TV」を正式ローンチした。月間5000万ユーザーを抱える同社が30社のパートナーと組み、広告付き無料プランと広告なし有料プラン「JustWatch TV Plus」の2段階で、米国・英国・ドイツなど12市場に展開する。
JustWatchは設立から12年、500,000本超の映画・番組の配信先情報を140市場で提供し、1,500以上のサービスプロバイダーをカバーしてきた。コンテンツがサービス間を頻繁に移動する現代において、「どこで観られるか」を一元的に示すガイドとして5000万人に利用されている。
今回ローンチした「JustWatch TV」は既存のアプリとウェブサイト内に統合される形で提供される。コンテンツパートナーはParamount、New Regency、Fremantle、Bleecker Street、Vortex Mediaに加え、米国のCineverse、ドイツのLEONINE Studios、フランスのSND、英国のAltitudeなど計30社。無料の広告付きプランのほか、有料プラン「JustWatch TV Plus」では米国で300本以上の広告なしタイトルと高度なフィルタリングなどの追加機能を提供する。映画のレンタルストアも併設する。
親会社のJustWatch Groupが自社ストリーミング参入を初めて公表したのは先月のこと。今回の正式ローンチはその計画を具体化したものだ。
同社SVPのQuentin Carbonellは「JustWatch TVで直接視聴できるタイトルを持つことで、すでに巨大な私たちのオーディエンスをさらに拡大しつつ、引き続きストリーミングパートナーへ送客できる」とTechCrunchへのコメントで述べた。ガイドサービスで蓄積した視聴動向データや「ストリーミングチャート」は現在1,400以上のパートナーサイト・アプリに提供されており、スタジオや広告代理店がMeta・YouTube・TikTokでのキャンペーン配信にも活用している。自社サービスを持つことで、このデータ基盤をさらに強化する狙いがある。