広告ゼロのAndroid TVを自力で構築する方法
原題: An ad-free Android TV
なぜ重要か
メーカーが塞いだカスタマイズの抜け道をADBで開く手法は、広告収益モデルに対するユーザー側の技術的対抗策として注目に値する。
個人開発者のCretezy氏が2026年10月19日、Google TVの広告を完全に排除するセットアップ手順を公開した。Projectivy Launcher、SmartTube、WholphinなどのアプリとADBコマンドを組み合わせることで、ChromecastやHisenseテレビを含む複数のAndroid TVデバイスで広告なし環境を実現できるという。
Google TVはアプリのみモードに切り替えても、ホーム画面上部に大型バナー広告が残る仕様になっている。ランチャーを変更する公式設定も存在しない。この問題に対し、Cretezy氏は複数のアプリとADB操作を組み合わせたカスタム構成を公開した。
構成の核となるのは4つのアプリだ。まず「Projectivy Launcher」でホーム画面を置き換え、広告ゼロでカスタマイズ性の高いUIを実現する。公式YouTubeアプリは「SmartTube」に差し替え、広告排除とSponsorBlock統合を得る。氏はYouTube Premiumの支払いを続けながらも、UIの優位性からSmartTubeを使用する。Jellyfinクライアントには「Wholphin」を採用し、リモコンのYouTubeボタンはButton Mapperを使ってSmartTubeを開くよう再割り当てする。
セットアップにはADB接続が必要で、デベロッパーオプションからワイヤレスデバッグを有効化してペアリングする。ランチャー置き換えの肝は、純正ランチャー(com.google.android.apps.tv.launcherx)と復元パッケージ(com.google.android.tungsten.setupwraith)を無効化した上で、Projectivyをホームアプリとして設定するADBコマンドの実行だ。単純なOverride機能では純正画面が一瞬表示されてしまうため、この手順が必要になる。
YouTube公式アプリはADBでアンインストールできるが、ファームウェアに組み込まれている機種では「--user 0」オプション付きのuninstallコマンドで対応する。アクセシビリティサービスの設定では、短縮形のコンポーネント名を使うとProjectivyが「Enabled: No」と表示されるバグがあり、フルパスの指定が必要な点も注意点として挙げている。なお、TVによっては純正ランチャーがHDMI入力切替を担う場合があり、無効化後に動作確認が必要だ。