SpaceX、Starship V3初回打ち上げを直前で中止
原題: SpaceX scrubs first Starship V3 launch just before liftoff
なぜ重要か
SpaceXのIPO直前における次世代巨大ロケット技術の実証は、商用宇宙輸送市場での競争力確立と将来収益源確保の観点で極めて重要。
SpaceXは5月21日、テキサス州Starbaseから予定していた第3世代Starshipロケットシステムの初回打ち上げを、打ち上げ直前で中止した。発射台の油圧ピンが格納されない問題が原因で、金曜日に再挑戦予定。同社はIPO申請中で、数週間以内の株式公開を控えており、次世代ロケットプログラムの進展証明が重要な局面。
SpaceXは5月21日、テキサス州Starbase本社から予定していた第3世代Starshipロケットシステムの初回打ち上げを、リフトオフ直前で中止した。CEOイーロン・マスクはXへの投稿で「発射タワーアームを固定する油圧ピンが格納されなかった」と説明し、問題が今夜修理できれば金曜午後5時30分(現地時間)に再挑戦すると発表した。これはStarshipの12回目の打ち上げ試験で、2025年10月以来の飛行となる。SpaceXは同期間、第3世代Starshipの開発とテストに取り組んでおり、11月には初期V3ブースターの1機がテスト中に爆発する問題も発生していた。木曜日の打ち上げは複数回延期され、予定時間枠の最終盤で実施を試みたが、ロケットと発射台システムの問題により、カウントダウンが40秒を切った時点で複数回リセットされた。新型Starshipは車両設計と発射台インフラの大幅アップグレードを実装。第3世代Raptorエンジンはより高い推力をより合理化された設計で提供し、ブースターは発射タワーでの捕獲が容易になり、グリッドフィンが1枚減少した。推進剤漏れ問題など過去の試験飛行で発生した問題の解決も図られている。今回の飛行では両機体とも回収は行わず、ブースターは大西洋、Starshipは インド洋での軟着水が予定されている。