SiriがiPhoneの「基盤ツール」に進化
原題: Siri AI Is Becoming Apple’s Everything Tool
なぜ重要か
SiriのOS全体への統合は、AppleがAIアシスタントをスマートフォン体験の中核に据える戦略転換を示しており、モバイルAI競争の動向を左右する可能性がある。
Appleは2026年7月、iOS 27パブリックベータを一般公開した。同OSには「Siri AI」として刷新されたSiriが搭載されており、チャットボット形式の新アプリ追加やOS全体への深い統合が実現。International Data CorporationのシニアリサーチディレクターNabila Popal氏は、エコシステム全体への統合とアクセシビリティの高さを評価している。
Appleは2026年7月13日、iOS 27のパブリックベータを一般のiPhoneユーザー向けに公開した。同バージョンには、同年6月のWWDCで発表された刷新版アシスタント「Siri AI」が搭載されており、一般ユーザーが初めて試せる機会となった。
従来のSiriは主に音声操作ツールとして機能していたが、Siri AIではチャットボット形式の専用アプリが新設され、過去の会話履歴の閲覧や会話の再開が可能になった。さらに、iPhoneの検索機能にもSiriが統合されており、デバイス上のどの画面からでも音声・テキスト両方でアクセスできる設計となっている。
WIREDのライターが開発者ベータで実際に試したところ、古い旅行写真の検索、テキスト送信、近隣のパンケーキ店の候補提示など、基本的なプロンプト操作で多くのタスクをこなせたと報告している。完璧ではないものの、これまでSiriをほとんど使っていなかったユーザーにも試す価値があると評価している。
IDCのシニアリサーチディレクターNabila Popal氏は「エコシステム全体に統合されており、デバイス上のどこからでもSiri AIにアクセスできる。音声でも専用アプリ経由でも利用可能で、アクセシビリティとOSへの統合は非常によく実装されている」とコメントしている。
会話履歴の保存期間はSettings内のSiri AI設定から「永久」「1年」「30日」の3つから選択可能で、プライバシーへの配慮も盛り込まれている。なお、Siri AIを利用するには、iOS 27パブリックベータをインストールした後、設定からウェイトリストへの登録が必要で、順番が来ると通知が届く仕組みとなっている。Siri自体はオフにすることも引き続き可能だ。