Mullvad、公開暗号化DNSを終了しQuad9を支援へ

原題: Shutting down our public encrypted DNS

なぜ重要か

プライバシー保護インフラの集約が進む中、主要VPNプロバイダーがリソースを専門機関へ集中させる動きはDNSエコシステムの効率化に向けた業界的潮流を示す。

VPNサービスのMullvad VPNは2026年9月3日、2022年から運営してきた公開暗号化DNS(DoH)サーバーを2026年11月2日までに終了すると発表した。今後は自社運営の代わりに、プライバシー重視のDNSサービスを提供する非営利団体Quad9 Foundationへの資金援助に切り替える方針を示した。

Mullvad VPNは2022年から公開暗号化DNS(DNS over HTTPS、DoH)サーバーを無料で提供してきた。このサービスはMullvad VPN利用中は不要だが、VPN非接続時にMullvad BrowserがデフォルトのDoHとして使用し、ISPによるアクセスドメインの把握を防ぐ目的などで活用されてきた。

同社は今回、このサービスの運営を2026年11月2日をもって終了すると発表。理由として、プライバシー重視の公開DNSサービス運営は高度に専門的な取り組みであり、Quad9 Foundationがその分野で最も優れた実績を持つ組織であることを挙げた。自社で同等のサービスを重複して運営するより、Quad9への財政的支援に資源を充てる方が効果的と判断したとしている。

移行に際してMullvad BrowserでデフォルトまたはAdブロック設定のDoHを使用しているユーザーは自動的にQuad9へ移行される。一方、DoH設定をカスタマイズしているユーザーは自動移行の対象外となるため、手動での対応が必要となる。また、MullvadのDoH(base・extended・familyなどのバリアント)を手動設定しているユーザーはデフォルト設定に戻すよう求められている。iOSおよびmacOS向けのMullvad DoHプロファイルも同日以降に利用不可となるため、Quad9が提供する各プラットフォーム向けプロファイルへの移行が推奨されている。手動でDoHサーバーを設定しているユーザーは11月2日までにQuad9のガイドに従って移行するよう案内されている。

出典

mullvad.net — 元記事を読む →