ポーランドの公共機関にサイバー脆弱性が大量発覚

原題: Security researchers scanned the Polish web and found courts, hospitals, and airports at risk of hacks

なぜ重要か

重要インフラへの広範な脆弱性が公式報告され、政府・ベンダー双方のセキュリティ体制強化の必要性が改めて浮き彫りとなった。

セキュリティ研究者のRobert KruczekとKamil Szczurowskiは、ポーランドのパブリックウェブを調査し、裁判所・病院・空港を含む1万以上の公共機関、25万件のウェブサイトにセキュリティ上の欠陥を発見した。2026年8月8日、ラスベガスで開催されたDef Conカンファレンスで発表された。

ポーランド人セキュリティ研究者のRobert KruczekとKamil Szczurowskiは、自国のインターネットインフラの安全性を愛国心から調査した結果、深刻なサイバーリスクを多数発見し、Def Conカンファレンスで報告した。

調査では、空港・病院・政府機関を含む1万以上の公共機関に関連する25万件のウェブサイトに脆弱性が確認された。特に問題となったのは、広く利用されているコンテンツ管理システム「Pad CMS」に存在した重大な脆弱性で、パスワードなしに300以上の公共ウェブサイトへのアクセスが可能な状態だった。このソフトウェアはすでに「サポート終了(end of life)」状態となっており、開発元はパッチを提供しなかった。

さらに別の脆弱性により、ポーランド司法機関の約3分の2にあたる245の裁判所のウェブサイトへのアクセスが可能であることも判明した。

研究者らは、ベンダーのソフトウェアの欠陥に加え、バグバウンティプログラムや脆弱性報告の仕組みが整備されていないことが、公共サービスへのハイジャック攻撃などのリスクを高めていると指摘した。一部のベンダーはバグ報告を「迷惑」と表現するなど、深刻に受け止めない姿勢も見られたという。

この調査はポーランドがロシアによるとみられるサイバー攻撃を受け、エネルギーや水道インフラが標的にされた時期と重なる。2人は調査結果を政府の公式チャンネルを通じて報告しており、「結果として少しだけ安全になった」と述べた。

出典

techcrunch.com — 元記事を読む →