宇宙企業Impulse、人材採用優先で5億ドル調達
原題: Rocket engine startup Impulse raises $500 million to hire people, not AI
なぜ重要か
米政府の国防投資増加とSpaceXのIPO準備により宇宙防衛技術への投資家関心が高まる中、人材重視の宇宙企業成長戦略を示している
SpaceX元エンジン責任者Tom Mueller設立のロケットエンジンスタートアップImpulse Spaceが、137 VenturesとBANNER VC主導でシリーズDラウンドで5億ドルを調達した。資金はAI投資ではなく最大200人の新規雇用に充てる。米国防省向け高機動宇宙船開発企業。
Impulse Spaceは、SpaceXのエンジン専門家Tom Muellerが設立した高機動宇宙船開発スタートアップで、シリーズDラウンドで5億ドルを調達したと発表した。137 VenturesとBANNER VCが主導し、Founders Fund、Lux Capital、Linse Capitalが参加した。同社は宇宙内移動に特化し、米宇宙軍向けの高機動プラットフォーム「Mira」と、地球近傍から高軌道への衛星輸送車両「Helios」を開発している。社長兼COOのEric Romoは、新資金で宇宙機の構築・試験を拡大し、航空宇宙人材の需要が高まる中で最大200人の新規採用を計画すると述べた。2003年にSpaceXの13番目の従業員だったRomoは、AIツールの限界を指摘し「シミュレーションは改善されているが劇的ではない。設計、分析、構築、試験台での検証に代替手段はない」と語った。同社のソフトウェアチームはAIコーディングツールを採用しているが、実世界のエンジニアリング問題解決では深層学習モデルはまだ実用段階ではないとしている。Impulse社は最近コロラド州にオフィスを開設し、航空宇宙人材がロサンゼルス以外にシアトル、デンバー、テキサスでも就職機会を得られるようになった状況に対応している。同社は昨年末に3回目の飛行を行ったMira宇宙船の次回打上げを年内に予定している。