RobloxがAIゲーム制作とプラットフォーム外プレイを拡充
原題: Roblox is making it easier to build games with AI — and play them outside Roblox
なぜ重要か
RobloxがゲームエンジンとしてWeb・他プラットフォームへの展開を解放したことで、クリエイターエコノミーの収益規模と開発者の囲い込み競争が一段と激化する。
Robloxは2026年9月11日、年次開発者会議「RDC」で複数の新機能を発表した。自然言語でゲームを生成するAIツール「Build」の提供地域をニュージーランドからセルビアとシンガポールに拡大するほか、制作したゲームをモバイル・PC・コンソールの独立アプリとして配信可能にする。また、クリエイター向けの「Roblox Wallet」と「Roblox Card」も新たに導入する。
Robloxは毎年恒例の開発者会議RDCで、ゲーム制作・配信・マネタイズにわたる大規模なアップデートを一挙に公開した。
最大の目玉は生成AIゲーム制作ツール「Build」の本格展開だ。7月に発表され、当初ニュージーランド限定だったこの機能は、今回セルビアとシンガポールへ対象を広げた。自然言語プロンプトでゲームを生成できるほか、デスクトップ対応・アセットライブラリの追加・反復的な編集コントロールも加わる。年内にはプロンプトベースのシーン生成機能も追加され、Roblox Studioにも展開される予定だ。
プラットフォームの「壁」を取り除く動きも注目される。クリエイターは近くモバイル・PC・コンソール向けの独立アプリとして自作ゲームを配信できるようになり、Robloxがゲームエンジンとして裏側を支える形となる。年末にはブラウザのリンクからゲームに直接参加する機能も実装される見込みだ。
NPCについても強化が図られ、年内にはゲームをプレイテストできるNPCが登場する。オフラインモードの追加でネットワーク環境が悪い場所でもプレイが続けられるようになるほか、フレンドチャットタブが画面間を追従し音声入力にも対応する。ディスカバリーアルゴリズムも刷新され、若いユーザーには短時間で遊べるゲームを、年長者にはプレイ時間が長いゲームを優先的に提示するようになる。
技術面では2Dゲーム制作の対応も追加。直交投影カメラやスプライトシートの直接インポートなどが実装される。
マネタイズ面では、Airwallexと提携した「Roblox Wallet」を導入。米国の18歳以上のクリエイターは、収益を毎営業日終了時に現金で受け取り、外部の銀行口座に送金できるようになる。Robloxによると、2013年以来クリエイターが同プラットフォームで得た収益は累計50億ドルを超え、直近12カ月だけで17億ドルに達している。