Rabbit、AIエージェントアプリ「OS3」発表

原題: Rabbit Is Back, This Time With an AI Agent App

なぜ重要か

ハードウェア失敗後にソフトウェアへ転換するRabbitの動きは、AI端末市場の構造変化を象徴する事例であり、エージェントAIのビジネスモデル競争を読む上で注目に値する。

Rabbit社は2026年9月22日、クロスプラットフォーム対応のAIエージェントOS「OS3」を発表した。デスクトップブラウザ、Telegram、iMessageから利用可能で、既存のR1デバイスへのソフトウェアアップデートとしても提供される。同社はR1発売以来約50回のアップデートを実施、累計調達額は約6000万ドル、従業員数は15名。

Rabbit社のCEO・Jesse Lyuは、2024年のCESで大きな注目を集めたAIハードウェア「R1」の評価が散々だったことを認めつつも、「完全な失敗ではなかった」との立場を崩さない。WIREDはR1に10点満点中3点を付けた。Ubersの配車予約やDoorDashでの食事注文といったエージェント機能は当初ほぼ機能しなかった。

それから約2年を経て、同社が打ち出したのが「OS3」だ。専用ハードウェアを必要とせず、デスクトップブラウザ、Telegram、iMessageを通じてアクセスできるスタンドアロン型の「エージェントOS」として設計されている。R1ユーザー向けにはソフトウェアアップデートとして提供される。

ビジネス面でLyuは、R1を世界で10万台以上出荷し、返品率は5%未満、ハードウェアのマージンは45〜50%だったと主張する。多くの競合がサブスクリプション課金を採用する中、Rabbitは同モデルを採用していない点も強調した。

一方で、会社の苦境も明かした。インドでの展開計画が規制により頓挫し財務的に追い詰められ、昨年は一部従業員が給与未払いを訴えてストライキを行った。Lyuはこれを認めたうえで、その後追加資金を確保し「会社の経営状態に問題はない」と述べた。総調達額は約6000万ドルで、現在の従業員数はわずか15名という極めてスリムな体制だ。

Silicon Valleyではエージェント型AIが最大の話題となっており、MetaのエージェントMuseがAmazonをクロールして買い物する機能を禁止されたことも最近報じられた。Lyuはこれを引き合いに出し、「私たちはすでに1年半前にその段階を経験した」と語り、R1が仮想マシンでアプリを操作しようとした先行事例を振り返った。

出典

wired.com — 元記事を読む →