Pacific Fusion、440ギガワット出力の核融合装置プロトタイプを発表

原題: Pacific Fusion’s latest prototype packs 440 gigawatts into an 80-nanosecond burst

なぜ重要か

核融合発電の商用化に向けた重要な技術的進展で、クリーンエネルギー産業の将来に大きな影響を与える可能性。

核融合スタートアップのPacific Fusionが6月2日、440ギガワットの電力を80ナノ秒間で放出するパルサーモジュールプロトタイプを発表した。同社は10億ドルを超えるシリーズA資金調達の追加トランシェを獲得し、今夏から実証発電所の建設を開始予定。

Pacific Fusionは核融合発電の実現を目指すスタートアップで、慣性閉じ込め方式を採用している。同社の新しいプロトタイプは海上コンテナサイズの装置で、440ギガワットの電力を80ナノ秒という極めて短時間で出力できる。このプロトタイプの成功により、同社は10億ドルを超えるシリーズA資金調達の追加トランシェを獲得した。トランシェの具体的な金額は非公開。同社は核融合分野で最も多くの資金を調達したスタートアップの一つとなっている。Pacific FusionのCTOであるKeith LeChien氏は、このトランシェベースの資金調達モデルにより「頭を下げて集中できる」と述べ、資金調達に20-50%の時間を費やすことなく技術的マイルストーンに集中できると説明した。同社の実証発電所では156個のパルサーモジュールを使用し、核融合室内の小さな燃料ターゲットに巨大な電気パルスを送る。このパルスが消しゴムサイズの燃料ペレットを圧縮し、原子を融合させてエネルギーを放出する仕組み。次の課題はプロトタイプからフルサイズのパルサーモジュールへのスケールアップで、今夏から実証発電所の建設を開始予定。

出典

techcrunch.com — 元記事を読む →