OpenAIのチーフフューチャリストが退社へ
原題: OpenAI’s Chief Futurist Is Leaving the Company
なぜ重要か
AIの安全性と政策を結ぶ要職からの離脱が続くことは、OpenAIのIPO前における組織的安定性や安全文化の方向性に注目が集まる。
OpenAIのチーフフューチャリストであるJoshua Achiamが、2026年7月7日(火)、同月内に退社することを社内に通知した。Achiamは2017年にインターンとして入社後、約9年間にわたりAIの安全性研究や非営利ミッションの遂行に携わってきた。退社後も組織外からAIの安全な発展に貢献する意向を示している。
OpenAIのチーフフューチャリスト、Joshua Achiamが2026年7月末をもって退社することが明らかになった。WIREDが入手した社内向けメッセージによると、Achiamは「特定の理由があるわけではなく、しばらく考えてきたことだ」と説明。「世界はすでにAIの可能性を知っており、フロンティアラボの外でもミッションに取り組むことが可能だと感じている」と述べた。
Achiamは2017年にインターンとして入社し、AIの安全性に特化したリサーチサイエンティストとしてキャリアを積んだ。2024年には「ミッションアライメントチーム」を率い、OpenAIの非営利ミッションの遂行を担った。同チームは2025年2月に解散し、Achiamはチーフフューチャリストに就任。AIの安全性チームと政策チームの橋渡し役として、グローバルアフェアーズ責任者のChris Lehaneらと協働し、AGIが全人類に利益をもたらすことを目指す政府規制の推進に取り組んできた。
OpenAIは後任については未発表。同社はIPOを準備する中、安全性に特化したリーダーの相次ぐ退社が続いている。2024年にはSuperalignmentチームの共同リーダーJan LeakeがAnthropicへ移籍し、政策研究責任者のMiles BrundageやSteven AdlerもAI安全基準の推進を目的とした非営利団体設立のために退社。2025年末にはChatGPTのメンタルヘルス対応研究を率いたAndrea ValloneもAnthropicに加わった。一方、元ホワイトハウスAIアドバイザーのDean Ballが今週、戦略フューチャーズ責任者としてOpenAIに入社しており、Achiamと短期間重複して在籍する。