OpenAI、IPO前に大物人材を相次ぎ獲得

原題: OpenAI is bringing on some big guns in the lead-up to its IPO

なぜ重要か

OpenAIのIPO準備における政策枠組み構築と、政府との関係強化が明確化された。ライバルAnthropic が規制圧力を受ける中での先制的な人事は、政治的影響力確保の戦略を示す。

OpenAIは2026年6月、IPO公開予定に向けて大型人事を発表した。Google DeepMindのAI研究者Noam Shazeerと、トランプ前政権のAI政策責任者Dean Ballが入社。Shazeerは2017年の「Attention Is All You Need」論文の共著者で、Transformerアーキテクチャの基礎構築者。BallはOpenAI初となる「Strategic Futures」チーム責任者として7月6日に就任し、AI政策立案に従事する。

OpenAIが業界の主要人物を相次ぎ採用している。Noam ShazeerはGoogle DeepMindを26年6月に離職した。同氏は2000年からGoogleに在籍し、AI役割演技スタートアップCharacter AIの創業で一時期離職。Googleは2年前、27億ドルの買収により同社を傘下に収めていた。Shazeerは現代的生成AIの基礎的思想家の一人で、2017年に発表された「Attention Is All You Need」論文の共著者として知られ、Transformerアーキテクチャを導入した。Google在籍中は内部掲示板で政治的な意見表明があり、管理者により削除されたと報じられている。

もう一人のDean Ballはトランプ政権下で昨年、ホワイトハウスに勤務しアメリカのAI行動計画発表に携わった後、テクノリバタリアン系シンクタンク「Foundation for American Innovation」にシニアフェローとして復帰していた。Ballは7月6日付でOpenAIの「Strategic Futures」チーム責任者として入社。最高戦略責任者Jason Kwonに直属する。小規模で高い主体性を持つチームは、破滅的リスク、再帰的自己改善、労働市場への影響、最先端研究機関と政府(特に米連邦政府)および社会の関係性に関わる事項を扱う。BallはAIラボが必然的にAIガバナンス決定をリードする立場にあると述べている。

この人事はAnthropicがアメリカ政府と対立する中での動き。トランプ大統領は先週、Anthropicの最新モデル「Fable 5」「Mythos 5」に対して輸出規制禁止を発令、同社はこれに応じてモデルを完全削除する事態となっている。

出典

techcrunch.com — 元記事を読む →