OpenAI幹部、書籍海賊版利用の違法性を認識

原題: OpenAI Feared "Optics" of what might appear on Hacker News

なぜ重要か

故意の違法性認識が法廷で立証されれば、法定損害賠償が大幅に増加し、AI業界全体の学習データ慣行に対する法的リスクが跳ね上がる。

Authors GuildがMicrosoft・OpenAIを相手取った訴訟において、新たに開示された法廷文書により、OpenAIの幹部らがAI学習用の大規模な書籍無断利用が違法であると認識していたことが明らかになった。文書によれば、同社はHacker Newsなどへの露出による「見た目の悪さ(optics)」を懸念していたとされ、著者らの仕事を奪う可能性についても内部で認識されていたという。

Authors Guildがオープンにした法廷提出書類(unsealed briefs)によると、OpenAIおよびMicrosoftの幹部らは、大量の書籍データをAIモデルの学習に無断で使用することが著作権法に違反するとの認識を持ちながら、これを継続していたとされる。

特に注目されるのは、OpenAI社内でHacker Newsなどオンラインコミュニティに取り上げられた場合の「optics(見た目・印象)」を懸念する議論があったとされる点だ。これは、外部からの批判を意識しつつも違法行為を続けていたことを示唆する内容として、原告側に引用されている。

さらに文書では、OpenAIの幹部が書籍著者の収入や仕事に与える悪影響についても内部で言及していたと指摘されている。Authors Guildは、これが「故意の著作権侵害」に当たると主張しており、損害賠償額の大幅な増加につながる可能性がある。

Authors Guildは米国を代表する作家団体であり、本訴訟はSarah Silvermanらを含む複数の著名著者が参加するAI著作権侵害訴訟の一連の流れと連動している。同団体はすでにAnthropicとは和解に達しているが、OpenAI・Microsoftとの訴訟は継続中だ。

今回の開示は先週明らかになった情報に追加されたものであり、訴訟の核心部分がより具体的に示されてきた段階にある。OpenAIとMicrosoftはこれまで、学習データの使用はフェアユースに該当すると主張している。

出典

authorsguild.org — 元記事を読む →