原子力スタートアップDeep Fission再上場へ
原題: Nuclear startup Deep Fission says it’s going public, again, and I have questions
なぜ重要か
AI需要拡大に伴うエネルギー需要増加の中、地下原子炉という革新的技術への投資家注目度を示す事例
地下原子炉開発を手がける原子力スタートアップDeep Fissionが、AI データセンター向け電力供給を目的としてNasdaq上場を発表した。昨年9月の逆買収による上場後、今回は1億5700万円の資金調達を目指し、24-26ドルの株価で最大16億6000万ドルの企業価値を想定している。
Deep Fissionは2024年9月にSurfside Acquisitionとの逆買収により一度「上場」したが、実際には株式の取引は行われていなかった。同社はOTCQBでの上場を予定していたが、検索結果には表示されず、SEC提出書類でも公開取引されていないことを認めている。今回のNasdaq上場では従来型のIPO手法を採用し、1年前に1500万ドルの資金調達に苦戦していた企業としては大幅な企業価値評価となっている。しかし5月20日提出のS-1書類によると、同社の財政状況は悪化している。3月時点での累積赤字は5620万ドルから8810万ドルに拡大し、過去1か月半で現金および現金同等物が640万ドル(約7%)減少した。技術面では3月に3本のテストウェルのうち最初の1本の掘削を開始し、直径8インチ、深度6000フィートまでのデータ収集を予定している。ただし商業規模で必要となる規模よりもはるかに小さい。同社の最初の原子炉稼働時期も遅れており、昨年12月時点では2026年7月の臨界達成を目標としていたが、現在は具体的な予測を提供していない。