Northropのロボット宇宙整備士で衛星寿命を延長

原題: Northrop’s robot space mechanic is a new way to keep satellites at work longer

なぜ重要か

衛星寿命延長サービスの商業化が進むことで、宇宙インフラの持続可能性向上とコスト削減が業界全体に波及する可能性がある。

Northrop Grummanは2026年8月、衛星寿命延長サービスの刷新を進めている。7月にSpaceX Falcon 9で打ち上げたロボットアーム搭載の「Mission Robotic Vehicle(MRV)」1機と小型推進モジュール「Mission Extension Pod(MEP)」3機が、地上約4万3,000km(約27,000マイル)の軌道上の標的へ向かっており、2027年にMRVがOptus衛星へMEPを装着し、6年間の追加運用を実現する計画だ。

Northrop Grummanが展開する衛星寿命延長サービスが新世代へと移行している。同社が開発・運用する「Mission Extension Vehicle(MEV)」は2026年8月、1年以上にわたり位置制御を担ってきたオーストラリアのOptus社の通信衛星から切り離された。これと入れ替わる形で、2026年7月にSpaceXのFalcon 9ロケットで打ち上げられた4機の新型宇宙機が軌道上を進行中だ。

新型機の中心は「Mission Robotic Vehicle(MRV)」で、DARPAが開発に関与した高度なロボットアームを2本搭載する強力な衛星だ。残る3機は「Mission Extension Pod(MEP)」と呼ばれるモジュール式の推進システムで、衛星に永続的に装着されることを前提に設計されている。2027年にMRVはロボットアームを使ってOptus衛星にMEPを取り付ける予定であり、2009年打ち上げ・設計寿命15年のOptus衛星がさらに6年間、収益を生み続けることが期待される。

通信衛星や地球観測衛星の多くは、搭載機器の故障ではなく燃料切れにより運用を終える。Northropはこの課題に対し、MEVを用いた「ドッキング方式」で対応してきた。2019年と2020年に打ち上げられた2機のMEVはIntelsat衛星2機とOptus衛星の計3顧客に対し、合計10年分の寿命延長を提供した実績を持つ。MEV-1は現在パーキング軌道で次の顧客を待ち、MEV-2は2030年まで別のIntelsat衛星に接続したまま運用を続ける。

新しいMRV+MEPモデルでは、衛星運用事業者がMEPを購入・所有し自社衛星に恒久的に取り付けることで、MRVは複数の衛星を順次サービスでき、コスト効率が向上する。技術面では、時速数千マイルで飛行する二つの物体が自律的に接近・ドッキングする高度な制御が求められる。さらにMRVは再補給可能な設計となっており、継続的な軌道上サービスを想定している。Northropのロジスティクス・サービシング担当ディレクター、Cassie Wong氏は、「衛星の修理・寿命延長・アップグレード・保守が可能な、持続可能で強靭な宇宙インフラへのパラダイムシフト」を目指すと述べている。

出典

techcrunch.com — 元記事を読む →