NIST、あらゆる波長のレーザーを小型回路で実現

原題: NIST scientists create 'any wavelength' lasers

なぜ重要か

光技術の小型化により量子コンピューターや光通信分野の実用化が加速し、新たな産業創出の可能性を示している

米国標準技術研究所(NIST)の科学者らが、シリコンウェハー上に特殊材料を積層し、電子ではなく光子を処理する「集積フォトニクス」チップを開発した。爪サイズのチップで虹色のレーザー光を生成でき、現在の大型で高価なレーザーシステムの小型化を実現。量子コンピューターや光原子時計の実用化に貢献する。

NIST研究チームは、従来の電子チップが電子を処理するのと同様に、光子を処理する新しいチップ技術を開発した。この「集積フォトニクス」技術では、シリコンウェハー上に特殊材料の複雑なパターンを堆積させることで、指の爪ほどの大きさのチップ内であらゆる波長のレーザー光を生成できる。研究者のLindell WilliamsとGrant Brodnikは、光ファイバーを使ってチップから光を収集し、実験や応用に活用する手法を実証した。この技術により、現在実験室に留まっている量子コンピューターや光原子時計などの先端技術を、生体医学、ナビゲーション、通信などの分野で実用化できる可能性が開けた。従来の大型で高価なレーザーシステムを大幅に小型化し、コストを削減できることから、光技術による次の技術革命の基盤となることが期待されている。

出典

nist.gov — 元記事を読む →