VeriSignが「.name」3rdレベルドメインを廃止、2万2千人に影響
原題: .name Termination
なぜ重要か
ICANNが有効期限内の正規登録ドメインを一括廃止した前例のない決定は、ドメイン所有権の安全性とインターネットガバナンスの信頼性に重大な疑問を投げかける。
2026年4月15日、VeriSignは管理簡素化を理由に「.name」ドメインの第3レベル階層全廃をICANNに提案。同年7月28日にICANNが承認し、2026年2月にサービス終了予定。約22,000人のドメイン保有者が影響を受け、2040年まで有効な登録済みドメインも強制消滅することが判明した。
Googleのエンジニアとして知られるNeil Fraserは、自身のブログで「.name」ドメインの第3レベル廃止決定について詳細を報告した。
Fraserは約25年前に「neil.fraser.name」を登録し、ウェブサイト、メールアドレス、APIサーバーとして利用してきた。このドメインはYouTubeやFacebook、スマートフォンが登場するよりも前に取得されたものであり、娘の誕生直後に「beverly.fraser.name」も登録したと述べている。
2026年4月15日、VeriSignは管理負担を軽減するとして「.name」の第3レベルドメイン体系全廃をICANNに提案。同年7月28日にICANNがこれを承認したが、Fraserは自身のレジストラからのメールで初めてこの事実を知ったという。
Fraserは「.name」の第3レベルドメインは、悪質業者が販売する「*.uk.co」のような非公式ドメインとは根本的に異なると強調する。「.name」はもともと第3レベル専用として設計され、「*.ny.us」や「*.co.uk」と同様に正式なwhoisレコードを持つ公式体系だ。
Fraserが当初「.name」を選んだ理由の一つは、当時の管理会社がVeriSignではなくGlobal Name Registryだったからだという。しかしその後VeriSignがGlobal Name Registryを買収したため、今回の事態に至った。
廃止によってFraserが受ける影響は深刻だ。2040年まで有効期限が残るにもかかわらず、ウェブサイトとメールアドレスが消滅し、接続しているIoTデバイスが機能不全に陥る。さらに、廃止後に第2レベルドメイン「fraser.name」が第三者に取得された場合、「neil.fraser.name」が再構築・乗っ取られる危険があり、25年間にわたって登録した無数のアカウントやコード認証、IoTデバイスのコントロールが奪われる可能性があると指摘している。
影響を受けるのはFraserだけではなく、同様の状況にある保有者は約22,000人に上るとされており、Fraserは法的対応を検討していると表明した。