MetaのAIエージェントMuseが知人全員のプロファイルを自動作成

原題: Muse Creates Detailed Profiles of All Your Friends and Family

なぜ重要か

MetaがAIエージェントを通じてオフライン・オンライン双方の人間関係データを構造化・蓄積する能力を持つことが示され、プライバシー規制論議に直接影響する。

MetaのAIエージェント「Muse」は、ユーザーの家族・友人・同僚など生活圏の全人物について詳細なプロファイルページを1時間ごとに自動生成する仕組みを内部に持つことが判明した。独立系AIセキュリティ研究者Karan Joshiがシステムプロンプトを抽出してWIREDに提供。数百万人がダウンロード済みのアプリが、ユーザーの銀行口座・メッセージ・健康データにアクセスしながら人間関係データを蓄積している実態が明らかになった。

MetaのAIエージェント「Muse」は、ユーザーの生活に登場するすべての人物に対して個別ページを自動生成する機能を持つことが、内部ファイルの解析によって明らかになった。研究者のKaran Joshiは、通常のチャットインターフェースを通じてMuseに自身のソフトウェアファイルをコピーさせる手法で、内部の動作指示(システムプロンプト)を大量に抽出することに成功した。

流出した指示書によれば、Museは1時間おきに処理を実行し、家族・恋人・友人・同僚・「協力者」・フォロー中の人物を対象にデータをまとめる。各ページには「Facts(事実)」「History(経歴)」「The relationship(関係性)」「In common(共通点)」「Open threads(未解決の話題)」「Strengthening(関係強化ヒント)」といったセクションが設けられる。住所、職業、繰り返し登場する話題(引越し、貯蓄目標など)、誕生日、記念日、3月の旅行や先週の節目といった具体的な出来事まで記録対象となっている。

Museの指示書は「ページは最初は空に近い状態から始まり、時間をかけて埋まっていく」と説明しており、「でっち上げた情報は空白ページより悪い」として証拠に基づく記録のみを要求している。こうした情報をもとに、例えばコーヒー好きの友人を連れていくべき朝食スポットの提案なども行う。

Metaはこれらのファイルへのアクセスは透明性確保のために意図的に許可したものだと主張している。しかしJoshiは「Museのプロンプト群から見えてくるのは、現実の人間関係を深く理解しようとする設計だ。友人のようにあなたを知ろうとしている—率直に言って不気味だ」とコメントした。Metaがソーシャルネットワーク上の膨大なデータをすでに保有していることを考えると、この機能の意味合いは単純なAIアシスタントの域を超えている。

出典

wired.com — 元記事を読む →