Mistralがツール呼び出し特許を取得
原題: Mistral Patent for “Code implemented tool calls”
なぜ重要か
LLMによるツール呼び出しの標準化はAIエージェント基盤の競争において重要な知的財産となり得る。
フランスのAIスタートアップMistral AIは、大規模言語モデル(LLM)によるツール呼び出しをコードブロックとして実装・実行する技術について、米国特許(US 12,670,045 B1)を2026年6月30日付けで取得した。同特許は2026年3月4日に出願され、20のクレームを含む。
Mistral AIは、LLMがツール呼び出しをプログラミング言語のコードブロックとして生成・実行する手法に関する米国特許(US 12,670,045 B1)を取得した。発明者はパリ在住のGabriel Vergnaud氏で、Mistral AI(パリ)に権利が譲渡されている。
特許に記載された技術の概要は以下の通りだ。サーバーがユーザーからツール呼び出しの実行リクエストを受信すると、LLMが該当するツール呼び出しをカプセル化したコードブロックを生成する。このコードブロックはサンドボックス環境内でサーバーが実行し、保留中のツール呼び出しが発生した場合には実行を一時停止してクライアント側に送信する。クライアントが実行結果を返すと、サーバーはその結果をコードブロック内の該当箇所に代入して実行を再開し、最終的な結果をLLMに返す仕組みとなっている。
国際特許分類(Int. Cl.)はG06F 9/54(プロセス間通信)、CPCはG06F 9/547(2013.01)に分類される。出願番号は19/557,103で、2026年3月4日に出願された。
この技術は、LLMが外部ツールを呼び出す際の制御フローをコードとして明示的に表現することで、複数ツールの連携や条件分岐をより柔軟かつ安全に管理することを可能にする点が特徴とされる。