Microsoftの温室効果ガス排出量が25%増加

原題: Microsoft Reports a Massive 25 Percent Jump in Emissions

なぜ重要か

大手テック3社がそろって排出量の大幅増加を開示したことで、AI主導のデータセンター拡張がネットゼロ目標と相反するリスクが業界全体の課題として鮮明になった。

Microsoftは2026年7月10日に公開した年次サステナビリティレポートで、2025会計年度(2024年7月終了)の温室効果ガス排出量が前年比約25%増加したと発表した。増加の主因はデータセンターインフラの拡張であり、AIチップ稼働に伴う電力消費の急増が背景にある。同社のScope2排出量は総排出量の13%を占めた。

Microsoftは2026年7月10日、年次サステナビリティレポートを公開し、2025会計年度における温室効果ガス排出量が前年比約25%増加したことを明らかにした。同社の副会長兼社長Brad SmithとチーフサステナビリティオフィサーのMelanie Nakagawaはブログ投稿で、この増加は「主にデータセンターインフラの拡張によるもの」と説明している。

増加分の大きな部分は、事業運営のために購入・取得したエネルギーに関連するScope2排出量が占めており、総排出量の13%に相当する。同社はAIチップを大量に稼働させるデータセンターの建設を急速に進めており、これがネットゼロ目標の達成を困難にしている。

同様の傾向は他の大手テック企業にも見られる。Amazonは直近のサステナビリティレポートでCO2排出量が16%増加したと開示し、Googleは2024年比で18%増と過去最大の単年増加を記録したと発表している。

Microsoftは今回のレポートで、電力消費量の100%をカーボンフリー源と一致させたと強調した。一方、同社はレポートの対象期間(2025会計年度、2024年6月末まで)以降も化石燃料を利用する大型データセンター計画を複数進めている。先月にはChevronとの提携を正式発表し、テキサス州ウェストテキサスにデータセンター向け発電所を建設する計画を明らかにした。許可申請書類によれば、この発電所は年間1,150万トン以上のCO2換算排出量を出す可能性があり、ロードアイランド州全体の排出量を上回る規模となる。さらに、テキサス州アビリーンのStargateキャンパス内の建物をリースしており、オンサイト発電所から年間780万トン以上のCO2換算排出が見込まれる。ウェストバージニア州のデータセンターについても、系統外ガス発電で年間1,100万トン以上の温室効果ガスを排出する可能性のある施設へのコンピューティング利用に関する非拘束的な意向書を締結している。

また、同社は批判を受けていたアンバンドル型再生可能エネルギー証書(REC)の購入を停止したと発表した。この決定もScope2排出量の増加に一部寄与している。Nakagawaは声明でWIREDに対し、「電力消費による排出量を緩和するさまざまな選択肢を検討することが戦略に含まれている」とコメントした。

出典

wired.com — 元記事を読む →