MS、OpenAI・Anthropicを競合扱いで営業訓練

原題: Microsoft is reportedly training salespeople to talk down OpenAI and Anthropic

なぜ重要か

MicrosoftがかつてのAIパートナーを競合として営業戦略のターゲットにしたことは、業界の勢力図の変化を象徴する重要な転換点となる。

Microsoftが2026年7月15日の社内会議で、OpenAI・Google・Anthropicなど競合のAI製品を否定的に比較し自社製品を売り込む営業戦略を営業チームに指示したと、Bloombergが報じた。幹部のJay Parikh氏は「他社は部品を売っているが、我々は完全なエンドツーエンドのシステムを売っている」と発言したとされる。

Bloombergの報道によると、Microsoftは新会計年度(FY27)の戦略会議を7月15日に開催し、営業担当者に対して競合他社のAI製品を否定的に位置づける形で自社製品を売り込む指針を示した。

エグゼクティブ・バイス・プレジデントのJay Parikh氏は「他社は部品を売っているが、我々は完全なエンドツーエンドのシステムを売っている。これがFY27に全員が発信すべきストーリーだ」と述べたとされる。同じくエグゼクティブ・バイス・プレジデントのJacob Andreou氏は、MicrosoftのCopilotをAnthropicのチャットボットClaudeと直接比較するプレゼンテーションを行い、MicrosoftのオフィスアプリにおけるAnthropicモデルについて「遅く、精度が低く、適切なセキュリティ統合が欠けている」と指摘したとBloombergは伝えている。

この動きは、MicrosoftがWordやExcelなどの主力アプリからOpenAIおよびAnthropicのモデルを自社モデルに切り替えているという今月初めの報道とも一致する。同切り替えはコスト削減が目的とされていた。

MicrosoftとOpenAIはかつて緊密な関係にあり、MicrosoftがOpenAIに資本と計算資源を提供する代わりに、OpenAIのAPIおよびモデルへの独占的なアクセス権を得る契約を結んでいた。しかし両社は2026年4月に提携内容を改定し、独占条項を撤廃。これによりOpenAIはMicrosoftの競合他社へも製品販売が可能となった。

MicrosoftはAIビジネスへの大規模投資に対して投資家から懸念を示されており、株価のパフォーマンスも直近1年間で芳しくない状況が続いている。TechCrunchはMicrosoftとAnthropicにコメントを求めており、返答があり次第記事を更新するとしている。

出典

techcrunch.com — 元記事を読む →