マイクロソフトとシェブロン、米国最大級ガス火力データセンター計画
原題: Microsoft and Chevron plan one of the largest gas-powered data center projects in US
なぜ重要か
AI・クラウド基盤の急速な拡大に伴い、テック大手が大規模電力インフラ確保に動く傾向が顕著化。持続可能性公約と電力需要のギャップが業界課題として浮上し、エネルギー政策と企業責任の緊張関係が問われている。
マイクロソフトとシェブロンは6月22日、テキサス州西部に2.67ギガワットの天然ガス発電所を建設する計画を発表した。20年間の電力購入契約に基づき、発電所はマイクロソフト運営のAI・クラウドデータセンターに電力を供給する。GE Vernovaタービン2基とCaterpillar子会社Solar Turbinesがほとんどの発電を担当し、米国最大級のガス火力発電・データセンター統合施設となる予定。
マイクロソフトとシェブロンがテキサス州西部で進めるプロジェクト・キルビー(Project Kilby)は、2.67ギガワットの天然ガス発電所とデータセンターの統合開発である。両社は20年間の電力購入契約を締結し、発電所から供給される電力をマイクロソフトが専有利用する。発電設備はGE Vernovaの大型タービン2基が主力で、Caterpillar傘下のSolar Turbinesが追加発電を行う。
本プロジェクトは「米国でも最大級のガス火力発電・データセンター共設開発」とシェブロンが声明で述べている。マイクロソフトは数ヶ月前からこの構想を示唆していたが、今回の発表は同社の持続可能性推進方針との矛盾を指摘される結果となった。
Environmental Integrity Projectの分析によれば、本発電所は年間1,300万トン以上の二酸化炭素、3,200トンの大気汚染物質、278,000ポンドの有害大気汚染物質を放出する見込み。マイクロソフトは2030年までのカーボンニュートラル達成を公約しているが、この新規発電所の稼働はその目標達成を一層困難にする可能性がある。