OONI Probeでネット検閲を計測
原題: Measure internet censorship
なぜ重要か
検閲の可視化は言論の自由に直結する問題で、市民・研究者が共同でデータを収集する仕組みとして国際的な注目度が高い。
非営利団体OONIは、インターネット検閲を計測するオープンソースツール「OONI Probe」を無償公開している。Android・iOS・Windows・macOS・Linuxに対応し、ウェブサイトのブロック状況、通信速度、WhatsApp・Facebook Messenger・Telegramなどアプリのブロック、迂回ツールの有効性を検証できる。計測結果はほぼリアルタイムで世界最大規模の検閲オープンデータセットに自動公開される。
OONI(Open Observatory of Network Interference)は、世界規模でインターネット検閲を可視化するプロジェクトで、その主要ツールが「OONI Probe」だ。ユーザーは自国のネットワーク上でウェブサイトへのアクセス可否を確認できるほか、M-Labと共同開発したNDTテストを通じて通信速度や回線パフォーマンスも測定できる。
対応プラットフォームはモバイル(Android・iOS)、デスクトップ(Windows・macOS)、コマンドライン(Linux・macOS)と幅広い。WhatsApp、Facebook Messenger、Telegramといった主要メッセージングアプリのブロック確認機能も備え、VPNなど検閲回避ツールが実際に機能するかどうかも検証可能だ。
最大の特徴は、計測結果がほぼリアルタイムで自動的にOONIのオープンデータセットに投稿される点にある。個々のユーザーの計測が積み重なり、世界最大規模の検閲データベースを形成している。研究者やジャーナリスト、政策立案者がこのデータを活用し、各国の検閲実態を分析・報告している。
OONIはX(旧X)・Mastodon・Bluesky・Facebook・Instagram・YouTube・GitHub・LinkedInでコミュニティを運営。ソースコード、API、データポリシー、プライバシーポリシーも公開しており、透明性の確保に注力している。コンテンツはクリエイティブ・コモンズライセンスのもとで提供されている。