MetaのMuseはタスクより情報収集が得意

原題: Meta's Muse Is Better at Surveilling Than Helping Me

なぜ重要か

AIエージェントが個人データ連携を標準化するモデルは、プライバシー規制や競合他社の設計思想にも影響を与えうる。

Metaが2026年9月にリリースしたAIエージェントアプリ「Muse」は、初週だけでSensor Tower調べによると約90万ダウンロードを記録した。メール・銀行口座・パスポート情報との連携を促す設計で、ウェブ閲覧や商品注文をユーザーに代わって実行できる。WIREDのライターが数日間テストした結果、タスク実行より個人データ収集に傾いていると指摘した。

MetaのAIエージェントアプリ「Muse」は、Instagram上でのクロスプロモーションを経て急速に普及している。「お得情報の検索、予約、受信トレイの管理といった日常タスクをこなします」というキャッチコピーで無料提供されており、WhatsAppやMessengerとも連携する。

WIREDのライター、Reece Rogersが実際に試したところ、Museのウェブ閲覧能力は印象的だった。「仮想マシン」を使ってユーザーの代わりにサイトを巡回し、商品をカートに追加し、支払いにはStripeを利用する。サンフランシスコのベーカリー「Kahnfections」で朝食を注文するよう指示したところ、Museはサイトを訪問し、ビスケットサンドイッチを正確にカートへ追加した。チーズの選択肢が一つしか選べない仕様に際しても「チェダーを選びつつ、スイスも追加できるか注記を残した」と説明するなど、状況への対応力も見せた。なお、チップは「なし」を選択しており、ライターは「少々失礼」と苦言を呈している。

Facebook Marketplaceとの連携では格安ソファを素早く発見するなど実用面も示した一方、問題視されているのはデータ収集の積極さだ。アプリはメール・銀行口座・パスポート情報との接続を繰り返し促し、AIトレーニングへのデータ提供がデフォルトでオプトインになっている。

Metaの広報担当Emil Vazquezは「Museはすべての人向けに構築された初のパーソナルAIエージェントであり、組み込みの保護機能とユーザーコントロールによって、人々が完全に主導権を持てるよう設計されている」とWIREDに対してコメントした。ただし、記事では具体的なプライバシー設定の透明性については疑問が残ると指摘している。

出典

wired.com — 元記事を読む →