Mazama Energy、超高温岩盤地熱で135億円調達

原題: Khosla-backed Mazama Energy just raised $135M to drill deeper into super-hot-rock geothermal

なぜ重要か

AI需要に伴う大規模電力確保の選択肢として、天然ガスに代わる脱炭素ベースロード電源の実現可能性が問われており、同分野の技術実証が進むかどうかが焦点となる。

地熱スタートアップのMazama Energyは2026年9月17日、Series Bで1億3500万ドルを調達したと発表した。ラウンドはCentaurus CapitalとDoerr Capitalが主導し、ConocoPhillipsやShell Ventures、既存投資家のKhosla VenturesやGates Frontierも参加。資金は超高温岩盤での水平坑井開発に充て、来年中の発電開始を目指す。オレゴン州の第1サイトは10ギガワットの発電ポテンシャルを持つとしている。

Mazama Energyが調達した1億3500万ドルは、同社のSeries Bとして組成された。ラウンドは過剰応募(oversubscribed)となり、Centaurus CapitalとDoerr Capitalが主導。石油大手ConocoPhillipsとShell Venturesも新たに参加し、Khosla VenturesやGates Frontierといった既存投資家も継続支援した。同社はKhosla Venturesにインキュベートされた企業だ。

調達資金は、超高温岩盤に水平坑井を掘削する技術の開発に投入される。Mazamaは15日間で1万フィート(約3000メートル)を超え、最終的に約1万5000フィート(約4500メートル)まで到達する能力を持つ。その深さでは地温が摂氏400度(華氏750度)に達し、高圧下で水が「超臨界流体」と呼ばれる液体でも気体でもない状態になる。これにより、通常の蒸気よりはるかに多くのエネルギーを吸収でき、1坑井あたり最大15メガワットの発電が可能だという。従来の地熱技術と比べ最大10倍の出力になるとMazamaは主張している。

オレゴン州の第1サイトについては、昨年まで投資家のVinod Khoslaが「5ギガワット相当」と語っていたが、今回の発表では10ギガワットへ大幅に上方修正された。2030年までに同サイトの開発を完了し、200メガワットの発電を達成する計画だ。また、すでに第2サイトの土地取得も済ませており、来年中に発電を開始するとしている。

世界全体の超高温岩盤のうちわずか1%を活用するだけで、63テラワット超の電力を生み出せるとツウェンテ大学とClean Air Task Forceの試算は示す。AI向けデータセンターの電力需要が急増する中、天然ガスへの依存が続く一方で、強化地熱(enhanced geothermal)スタートアップが技術的な進化を急いでいる。

出典

techcrunch.com — 元記事を読む →