Paramount・Warner Bros合併、裁判官が一時停止

原題: Judge pauses $110B Paramount-Warner Bros merger

なぜ重要か

メディア業界の大型再編が司法判断で急ブレーキとなり、ストリーミング・放送市場の競争構造や規制の行方を左右する重要な先例となり得る。

米連邦地裁のAraceli Martínez-Olguín判事は2026年7月20日、ParamountとWarner Bros. Discoveryの約1,100億ドル規模の合併を14日間一時停止する命令を下した。カリフォルニア州をはじめとする12州の司法長官連合が競争阻害を理由に提訴したことを受けた措置で、今後さらなる延期も想定される。

米連邦地裁のAraceli Martínez-Olguín判事は2026年7月20日、Paramount Skydanceによるwarner Bros. Discovery(WBD)買収案を14日間一時停止する暫定命令を発令した。カリフォルニア州司法長官Rob Bontaが主導する12州の連合が反トラスト法違反を根拠に提訴したことへの対応措置で、双方の主張を先週聴取した上での判断となった。

各州の訴状は、合併が映画館、基本ケーブルテレビ事業者、視聴者に損害を与えると主張。具体的には「広域公開映画の配給」「興行収入上位作品の配給」「基本ケーブルライセンス」の3分野で競争が著しく損なわれると指摘している。

Bonta司法長官は声明で「この巨大合併を阻止するための裁判における重要な第一歩だ。法律は我々の側にある」とコメントした。

今回の合併が成立すれば、ParamountのParamount+とWBDのHBO Maxという2大ストリーミングサービスが統合されるほか、CBS・MTVとCNN・HBOなど主要テレビネットワークを束ねる巨大メディア企業が誕生する。Paramount CEOのDavid Ellisonは5月時点で「9月までにクローズできる見通し」と発言していたが、今回の法的障壁がその計画に影響を与える可能性がある。

映画製作者や俳優、業界関係者からもメディア集中化への懸念が示されており、14日間経過後に連合側が追加の停止命令を求めれば、合併はさらに長引く可能性がある。ParamountおよびWBDはTechCrunchのコメント要請に対し、記事公開時点で回答していない。

出典

techcrunch.com — 元記事を読む →