Jellyfin 12.0リリース、DB刷新と大幅改善
原題: Jellyfin 12.0
なぜ重要か
オープンソースメディアサーバーの主要プロジェクトがメジャーバージョンアップを果たし、DB基盤刷新によるパフォーマンス向上は自己ホスティング市場での競争力強化につながる。
オープンソースメディアサーバーソフトウェアのJellyfinは2026年9月7日、メジャーアップデートとなるバージョン12.0を正式リリースした。従来の「10.x」系からバージョン体系を変更し、データベーススキーマの刷新、パフォーマンス改善、書籍・コミックサポートの強化などを実施。アップグレード前には必ずデータの完全バックアップが必要と公式が強調している。
Jellyfinコアチームのサーバー・プラグイン担当であるCody Robibero氏が、オープンソースのメディアサーバーソフトウェア「Jellyfin 12.0」の正式リリースを発表した。
最も目立つ変更点はバージョン体系の刷新で、これまでの「10.x」系の命名規則を廃止し、サーバーは内部的にバージョン「12.0.0」として報告するようになった。「10.11.x」が旧体系での最後のリリースとなる。
本バージョンは10.11で開始したデータベース変換作業の完成を目指しており、新たな基盤を活かしたパフォーマンス向上と、長年改善が求められていた書籍・コミックのサポート強化が主な柱となっている。セキュリティ修正も含まれており、旧バージョンからの移行が推奨されている。
アップグレード時の注意事項として公式が特に強調しているのは以下の点だ。データベーススキーマの変更と初回起動時のデータ書き換えが行われるため、アップグレード前にJellyfinを停止し、データ・設定ディレクトリの完全な手動バックアップが必須となる。バックアップなしに旧バージョンへの復帰はできない。
アップグレード可能な前提バージョンは10.10.7または10.11.x系であり、それ以前のバージョンを使用している場合はまず10.10.7へアップグレードする必要がある。
また、ユーザー名が大文字・小文字を区別しない仕様になったため、大文字小文字のみが異なる同名アカウントが存在する場合はデータベース移行に失敗する。アップグレード後はライブラリの全スキャンが必須で、初回スキャンは通常より大幅に時間がかかる。
サードパーティプラグインは10.11向けビルドが12.0では動作しないため、アップグレード前に削除が必要。公式プラグインは12.0対応済みとされている。また、レガシーアドレス「/emby/」「/mediabrowser/」のサポートが廃止され、長期間更新されていない古いクライアントは動作しなくなる可能性がある。