Anubisが1年かけてWebAssembly対応を実現

原題: It took a year to ship WebAssembly in Anubis

なぜ重要か

AIスクレイピングによるインフラ負荷が深刻化する中、WebAssembly対応によりAnubisの対策精度と展開の柔軟性が向上し、Webホスティング保護ツール市場での存在感が増す。

AIスクレイピング対策ツール「Anubis」がWebAssembly(WASM)サポートを実装した。同機能の開発には約1年を要した。AnubisはHashcashに類似したProof-of-Workスキームを採用し、大規模スクレイパーによるWebサイトへの過負荷を抑止することを目的としている。現行バージョンはv1.28.0-pre1で、カナダのTecharo社が開発・運営している。

カナダのTecharo社が開発するボット対策ミドルウェア「Anubis」が、WebAssembly(WASM)サポートをリリースした。公式ブログによると、この機能の実装には約1年の開発期間を要したという。

Anubisは、AI企業による積極的なWebスクレイピングがWebサイトに深刻な負荷をもたらし、一般ユーザーのアクセスを妨げている問題に対処するために開発された。仕組みとしては、電子メールスパム対策として提案されたHashcashと同様のProof-of-Workスキームを採用している。個人ユーザーレベルでは追加負荷はほぼ無視できる程度だが、大規模スクレイパーが同じ処理を繰り返すと累積コストが大幅に増加し、スクレイピングを経済的に困難にする設計となっている。

同チームは、Proof-of-Workによる現行の仕組みをあくまで暫定的な解決策と位置付けており、今後はフォントレンダリングの挙動などを利用したヘッドレスブラウザのフィンガープリント識別技術の開発に注力する方針を示している。これにより、正規ユーザーにはチャレンジページを表示せずに済む仕組みの実現を目指している。

なお、AnubisはJShelterのようなJavaScript制限プラグインとの非互換性があり、動作には現代的なJavaScript機能の有効化が必要となる。JavaScriptを使用しないソリューションについては開発中としている。現行の安定版はv1.28.0-pre1で、マスコットデザインはCELPHASEが担当している。

出典

anubis.techaro.lol — 元記事を読む →