IRCv3 WGが仕様を公開
原題: IRCv3
なぜ重要か
分散型・オープンなチャット基盤の需要が高まる中、IRCの現代化は非中央集権的コミュニケーション技術の有力な選択肢として再評価される可能性がある。
IRCv3 Working Groupは、オープンなチャットプロトコルIRCの拡張仕様群を公式サイトで公開している。SASL認証の標準化、メッセージメタデータ、チャット履歴アクセス、Unicode対応ニックネームなど複数の仕様を策定中。InspIRCd、Irssi、IRCCloud、WeeChat、UnrealIRCdなど主要な実装組織が参加している。
IRCv3 Working Groupは、1990年代から使われてきたIRCプロトコルを現代的に拡張するための仕様策定団体だ。コア仕様としてRFC1459とRFC2812を基礎に置きつつ、後方互換性を維持しながら新機能を追加する形で仕様を拡充している。
現在リリース済みの主な仕様には、SALSによる標準化されたアカウントログイン(バージョン3.1・3.2)、他クライアントのアカウント情報提供、メッセージへのオプションメタデータ添付、リアルタイムの離席通知、IRCバウンサーからの履歴再生時における実際の受信タイムスタンプ表示、関連メッセージのグルーピング機能などがある。
ロードマップには、標準化されたアカウント登録・認証フロー、チャット履歴への統一アクセス手段、セキュア接続の自動検出・移行、Unicodeニックネームとチャンネル名の対応、グラフィカルクライアント向けアバター機能が含まれる。
参加組織はInspIRCd、Irssi、IRCCloud、WeeChat、HexChat、BitlBee、Kiwi IRC、UnrealIRCd、ZNC、Palaverなど幅広く、クライアント・サーバー・ライブラリ・ブリッジを網羅する。議論はLibera.Chatの#ircv3チャンネルで行われており、仕様作業の大半はGitHubで公開されている。