Libreboot 26.10、UEFI対応で刷新
原題: Libreboot 26.10 "Ominous Olive" released with UEFI, Chromebook support
なぜ重要か
完全UEFI対応でWindows互換を獲得したことで、Librebbootの実用ユーザー層がLinux専用環境を超えて大幅に広がる可能性がある。
自由・オープンソースのブートファームウェア「Libreboot」は2026年10月15日、バージョン26.10「Ominous Olive」をリリースした。開発者のLeah Rowe氏が公式サイトで発表。MrChromebox製EDK2ペイロードによる完全UEFI対応を実装し、Intel/AMD Chromebook 233機種を新規追加。Microsoft Windowsとの互換性も確保した。
Libreboot 26.10「Ominous Olive」は、プロジェクト史上最大級の設計変更を伴うリリースとなった。最も大きな変更点は、デフォルトペイロードをEDK2(UEFI)へ切り替えたことだ。従来のGRUBおよびSeaBIOSはEFIビルドとしてフラッシュ内に引き続き提供され、後方互換性は維持している。これによりMicrosoft Windowsの起動にも対応した。
Chromebookサポートも大幅に拡充された。MrChromebox corebootディストロからIntel・AMD両アーキテクチャを含む全233機種を取り込み、最新世代のハードウェアまでカバーする。ただし今回のリリースではバイナリ配布なし、ソースビルドのみとなっており、動作確認済みはBaytrail(Kip)のみで、他機種はテストが必要とされる。
MrChromebox版との差分として、LibrebootはEDK2の背景色をLibreboot紫に変更し独自ロゴを採用した。また、Intel MEを無効化するHAPビットをビルド時にデフォルトで設定する点が大きな違いだ。MrChromebox版ではソフトウェアベースの無効化スクリプトに依存しているのに対し、Librebootはより確実な手法を採っている。
リリースノートでは「最も重要な変更」として、AI利用を強く否定するポリシーをAGENTS.mdファイルとしてリポジトリに追加したことを筆頭に挙げている。EDK2への移行に伴うGPUサポートの改善(モダンGPU対応)、Fam15hファミリー向け15h.orgフォークの統合なども含まれる。開発者は「変更が多岐にわたるため、リリースノートを最低2回読むよう」強調しており、既存環境に影響が出るケースもあり得る。
バイナリはhttps://rsync.libreboot.org/stable/26.10/および各ミラーサイトで入手可能。