Mitchell HashimotoがGhosttyとZigを語る

原題: Interview with Mitchell Hashimoto about Ghostty and Zig

なぜ重要か

HashiCorpを牽引した連続起業家がZigとGPUを用いてターミナル領域に挑む動きは、開発ツール市場の新潮流を示す事例として注目される。

HashiCorpの創業者Mitchell Hashimotoが、ターミナルエミュレータ「Ghostty」の開発経緯とプログラミング言語「Zig」への取り組みについてインタビューで語った。HashiCorpを離れた後、技術スキルを磨くための個人プロジェクトとして始まったGhosttyは、当初は友人グループ内での試験運用だったが、日常的に使われるツールへと成長した。

Vagrant、Packer、Consul、Terraform、Vault、NomadなどHashiCorpの主要プロダクトを手がけてきたMitchell Hashimotoが、現在開発中のターミナルエミュレータ「Ghostty」と新興言語「Zig」について詳しく語った。

HashimotoがGhosttyの開発を始めたのは、HashiCorpを退社後、技術スキルの刷新を目指したことがきっかけだ。具体的には「AIブーム以前のGPUプログラミング」「デスクトップ・シングルノードのシステムプログラミング」「Zigの活用」という3つの目標があり、15年以上にわたってCLIアプリを開発しながらも理解が不十分だったターミナルエミュレータの仕組みを探求するプロジェクトとして始まった。当初の目標はvimとコンパイラが動作する環境を作ること、つまり「捨てるつもりのプロトタイプ」だった。

しかし、既存のターミナルエミュレータには「高速・高機能・ネイティブなクロスプラットフォーム対応」を兼ね備えたものが存在しないと気づき、開発を本格化した。Discordの友人グループで共有したところ、日常的に使うユーザーが現れ、プライベートベータとして長期間運用。Hashimotoは自身の知名度が過剰な注目を集めることを懸念し、公開を遅らせていたと述べた。

ターミナルの可能性については「極端な方向への拡張には賛成しない」と明言。ブラウザやデスクトップアプリとは異なり、テキストベース(等幅グリッド)のアプリケーションには独自の強みがあるとし、「迅速な実装」「簡単な操作性」「明確なセキュリティモデル」を重視すべきと語った。また、CLIツールはTUIよりもコンポジション(他ツールとの組み合わせ)に向いており、そのエコシステムに多くの可能性があると述べ、新しいプロトコルの開発にも意欲を示した。

出典

alexalejandre.com — 元記事を読む →