Marvell、Lumentumを約17兆円で買収

原題: In one of the largest deals in tech history, Marvell buys Lumentum for $115B

なぜ重要か

AI向けデータセンターの高速光接続需要が急増する中、チップ設計と光技術の垂直統合が業界再編の主軸となりつつある。

カスタムチップ設計大手のMarvellは2026年11月2日、光チップ・ネットワーク機器メーカーのLumentumを全株式交換方式で買収することで合意した。企業価値(負債含む)は1,150億ドル(約17兆円)、株式価値は約800億ドルに達し、テック業界史上最大規模の買収案件の一つとなる。取引完了は2028年上半期を見込む。

Marvellは、Lumentum株1株に対して自社普通株4.5株を交付する全株式交換方式での買収に合意した。企業価値1,150億ドルという規模は、Microsoftによる2022年のActivision Blizzard買収(687億ドル)やDellによる2016年のEMC買収(670億ドル)を大きく上回り、テック業界の買収史に残る案件となる。

両社には共通の大株主が存在する点も注目される。Nvidiaだ。2026年3月、Nvidiaはまず多年契約の一環としてLumentumに20億ドルを出資し、同社のR&D強化とファブ拡張を支援。同月末にはMarvellにも20億ドルを追加投資し、光ネットワークおよびチップポートフォリオの拡充を後押しした。つまりNvidiaは、この買収で統合される両社の双方に資金を注入していたことになる。

Marvellは今回の買収により、チップからデータセンター向け製品まで一気通貫で提供する「AI接続のリーダー」になると宣言している。Lumentumの光レーザー技術とMarvellのカスタムチップ設計能力を組み合わせることで、爆発的に拡大するAIインフラ向けの高速光インターコネクト市場を狙う構えだ。

取引の完了には両社の株主承認に加え、各国規制当局の承認が必要で、完了時期は2028年上半期を想定している。

出典

techcrunch.com — 元記事を読む →