大学生が寮で開発した無線キーボード用マイコンボードが百万ドル規模に成長

原題: I made a million dollar product from my dorm room (2025)

なぜ重要か

学生の個人プロジェクトから始まったオープンソースハードウェアが大規模コミュニティを形成し、DIYキーボード市場の技術革新を牽引している事例

大学1年生のNick Winansが寮で開発したnice!nanoという無線マイコンボードが数万台のキーボードに搭載され、百万ドル規模の製品に成長。週末に設計されたPro Micro互換のnRF52840ベースボードで、従来品より100倍以上の電力効率を実現した。

Nick Winansは大学1年の冬休みにDissatisfaction65という無線65%キーボードを製作したが、タイピング遅延が大きく電池寿命も数日と性能に不満を抱いた。その後2か月間、無線マイコンとDIYキーボードの世界を研究し、Nordic製チップとPro Microフォーマットの組み合わせが理想的であることを発見した。既存のBlueMicro、nRFMicro、BLE-Micro-Proを検証したが、それぞれフォームファクタ、価格、入手性に課題があった。

Winansは週末にKiCadとNordicの技術資料、nRFMicroのwikiを使ってnice!nanoを一から設計した。Pro Micro互換でnRF52840ベースの最薄ボードを実現し、100ドルで5枚を製造した。初回テストでは110mAhバッテリーで数週間動作し、従来の2,500mAhで数日だった製品と比較して100倍以上の電力効率向上を達成した。

Redditへの投稿が大きな反響を呼び、Discordコミュニティが無線キーボード革新の拠点として成長。6月中旬にグループバイを開始し、現在数万台のキーボードに搭載されている。

出典

nick.winans.io — 元記事を読む →