1960年から2026年のメモリ価格の歴史データ公開

原題: Historical memory prices 1960-2026

なぜ重要か

メモリコストはAI・データセンター投資の重要な要素。過去65年の価格推移データは、テクノロジー企業のスケーリング限界と今後のコスト動向を予測するための基準指標となる。

スタンフォード大学DAM(Data, Analytics, and Machines)プロジェクトが、1960年から2026年にかけてのDRAM、HBM、NAND型フラッシュメモリの価格推移データを公開した。1957年まで遡るジョン・C・マッカラム氏の古典的なメモリ価格データセットを拡張し、インタラクティブなグラフと生データのCSVダウンロード機能を提供している。

スタンフォード大学のDAMプロジェクトが構築したメモリ価格の歴史データセットには、以下の3つの主要な要素が含まれている。

【DRAM価格推移】1957年から2024年中盤までのDRAM価格を、Pre-DDR(SDRAM/コア)、DDR、DDR2、DDR3、DDR4、DDR5の各世代別に追跡している。データはジョン・C・マッカルムの古典的なメモリ価格データセット(jcmit.net)を基礎としており、2024年中盤以降はAmazonの小売価格追跡サービスKeepaから月次で最安値を取得している。

【NAND型フラッシュメモリ価格】2016年以降のコンシューマー向けNVMe SSDの最安値をGB単価で追跡している。2010年から2016年の期間については、4つの参考データポイントを使用しており、データベースには明らかな価格表示エラーがフィルタリングされている。

【HBM(High Bandwidth Memory)の分析】AIアクセラレータ向けHBMの価格動向を、HBM2e、HBM3、HBM3e、HBM4の各世代別に分析している。HBMは専門アナリストの推定値(TrendForce、SemiAnalysis)に基づいており、公開の現物市場が存在しないため業界推定値となっている。HBM4は2026年第3四半期の発表が予定されている。また、Nvidia、AMD、Google(TPU)、Amazon(Trainium)の4大AIアクセラレータ設計企業における加重平均コスト構成も推定している。

データセットは名目ドル建ての小売店での最安値であり、契約価格ではなく、インフレ調整もされていない。小売価格はしばしば旧世代製品の在庫処分を反映するため、世代別チャートで詳細に表示されている。すべてのソースと方法論は公開されており、引用前の確認が推奨されている。

出典

dam.stanford.edu — 元記事を読む →