Val Town、ClerkからBetter Authに認証システム移行
原題: From Supabase to Clerk to Better Auth
なぜ重要か
SaaS認証サービスの制約がソーシャル機能を持つ開発プラットフォームに与える影響を示す事例として重要
開発プラットフォームVal TownがClerkから独自の認証システムBetter Authに移行完了。Clerkのレート制限やユーザーテーブル管理の課題を解決。Clerkは5000万ドル調達の成功企業だが、Val Townのソーシャル機能とアーキテクチャが不適合だった。
Val Townは2023年にSupabaseから移行した際、認証システムにClerkを採用したが、2024年末にBetter Authへの移行を完了した。移行の主な理由は、Clerkがユーザーテーブルとセッションテーブルを外部サービスで管理する設計思想にあった。
Clerkの主要な問題点として、APIのレート制限が挙げられる。ユーザーデータを取得するエンドポイントは全アカウント共通で秒間5リクエストに制限されており、ソーシャル機能を持つVal Townでは他のユーザーのアバターや情報を表示する際に深刻な制約となった。
また、ClerkとVal Townのデータベース間でユーザー情報を同期する必要があり、webhookを使用した複雑な仕組みが必要だった。ユーザー登録時には一時的にClerkアカウントは存在するがVal Townのデータベースには登録されていない状態が発生し、ユーザー名が必須のプラットフォームでは不完全な状態が生じていた。
さらに、Clerkがセッション管理の単一障害点となることも課題だった。一般的なCookieベースのセッションは短時間で更新されるが、Clerkへの依存により可用性に影響が出ていた。Val TownはこれらArchitecture上の不適合を解決するため、Better Authへの移行を決定し実行した。