元Tesla幹部Baglino氏がヒートポンプ新会社設立
原題: Former Tesla exec and Heron Power CEO Drew Baglino has founded a heat pump startup
なぜ重要か
Tesla出身者によるヒートポンプ技術の民生展開は、電動化と脱炭素技術の普及促進に寄与する可能性がある
元Tesla上級副社長のDrew Baglino氏が2025年6月にヒートポンプ開発を手がけるSadi Thermal Machinesを設立した。同氏はTesla退社後2年で2社目の創業。本社はカリフォルニア州で、複数のTesla出身者が参加している模様。
TechCrunchによると、Tesla元上級副社長のDrew Baglino氏がヒートポンプ開発を手がけるSadi Thermal Machinesを設立した。同社は2025年6月に設立され、カリフォルニア州Scotts Valleyに本社を置く。社名は熱力学の基礎を築いたフランスの物理学者Nicolas Léonard Sadi Carnotにちなんでいる。
Baglino氏は2024年4月にTeslaを退社するまで約20年間同社に在籍し、初代Roadsterから家庭用蓄電池PowerwallやPowerpackまで様々な技術開発に携わった。退社時には上級副社長として電気モーター、バッテリー、パワーエレクトロニクスなど同社の中核エネルギー技術開発を統括していた。
Baglino氏はTesla在職中にヒートポンプ技術の開発にも関与し、バッテリー冷却用とドライブトレイン冷却用の2つの冷却ループを操作する熱管理システムの特許で発明者として記載されている。この技術はTesla Model Yに搭載された「octovalve」システムの基礎となった。同システムはスーツケース程度の大きさで客室、バッテリー、モーターの温度管理を行う先進的な技術だった。
Teslaは以前、住宅・商業用ヒートポンプの開発も検討していた。2022年の決算説明会でBaglino氏とElon Musk CEOは、HVAC(空調)と給湯を統合したヒートポンプシステムについて議論し、Baglino氏は「ミッション的に非常に一致している」と述べていた。