OpenAI社員が会議室に盗聴器設置、FBIが逮捕
原題: FBI arrests OpenAI employee accused of planting hidden recording device in conference room
なぜ重要か
AI最前線企業への内部脅威が現実化したことで、OpenAIを含むAI企業の物理・人事セキュリティ体制への業界全体の見直しが迫られる。
OpenAIは2026年10月13日、サンフランシスコオフィスの役員会議室にテレビのUSBポートを利用した隠し録音機器が設置されていたと公表した。サウジアラビア国籍の元社員Abdulrahman Alfozan容疑者(2025年7月入社、製品チーム所属)は10月9日にFBIに逮捕・解雇された。起訴罪名は電子機器を用いた音声傍受で、有罪の場合最高5年の禁固刑。
OpenAIが内部調査で発見した盗聴器は、テレビ背面のUSBポートに挿入されていた。同社は自社のAIモデルを活用してこの機器を解析したと説明。「高度な暗号化・音声モニタリング機能・監視を回避するためのデータ転送機構を備えていた」(OpenAI広報)と述べたが、市販品との技術的差異については明確にしていない。
発覚の経緯は、OpenAIが機器設置後に別のカメラを設置したことで、Alfozan容疑者がテレビ背面を確認する様子を捉えたことによる。発見から約1週間後の10月9日に逮捕となった。
OpenAIはXへの投稿で「現時点では、この人物によるモデルの重み・ソースコード・顧客データへの不正アクセスや持ち出しの痕跡は見られない」と説明した。ただし、何を目的に録音が行われていたかはまだ明らかでない。
FBIのKash Patel長官は「スーパーインテリジェンス技術に関する機密コミュニケーションを取得しようとした計画だ」とコメント。「米国のSIイノベーション保護は経済力・国家安全保障の両面で最重要カウンターインテリジェンス任務の一つ」とも述べた。Alfozan容疑者および弁護士へのコメントは取得できていない。カリフォルニア北部地区連邦検察が起訴を担当している。