元Tesla創業チームがサプライチェーンAIで12.5M調達
原題: Ex-Tesla team raises $12.5M to put supply chains on autopilot
なぜ重要か
製造・物流・食品など複数業種にわたるサプライチェーンの意思決定自動化市場は急成長しており、ARR5倍の実績は製品市場適合を示す強いシグナルだ。
元TeslaエンジニアらによるサプライチェーンスタートアップのAtomicは2026年9月29日、Klass CapitalとMadrona Venture GroupがリードするシリーズAラウンドで1,250万ドルを調達したと発表した。累計調達額は約1,500万ドルを超える。DoorDashやHelloFreshを顧客に持ち、2026年初頭からARRが5倍に成長している。
Atomicは、在庫の最適量と配置をシミュレーションで割り出し、推奨または自動実行するAIプラットフォームを提供するボストン拠点のスタートアップだ。創業のきっかけは2018年のTesla「Model 3」量産立ち上げ期にある。当時、共同創業者のMichael Rossiter(現CEO)とNeal Suidanは、急速に変化する生産計画にスプレッドシートが追いつかない状況を打開するため、社内向けに初期システムを構築した。
その経験を持ち寄って設立されたAtomicは、昨年ステルスから公表に転じて以来、顧客基盤を急拡大。DoorDashは現在、数百拠点における購買の約90%をAtomicのプラットフォームが自律的に処理していると、Atomic取締役でDVx Ventures創業者の元Tesla社長Jon McNeillが語った。食品デリバリー領域では廃棄ロスの削減にも直結する機能が評価されており、消費財(CPG)メーカーへの展開も進めている。
今回の資金調達ではKlass CapitalとMadrona Venture Groupが共同でリードし、累計調達額は1,500万ドル強に達した。またTeslaでサプライチェーン計画部門のディレクターを長年務めたJeff GoodrichがCTOかつ3人目の共同創業者として参画した。
RossiterはTechCrunchとの独占インタビューで「サプライチェーン運用は無限の最適化探索空間に近い。何千もの意思決定を同時に行いながら、それが常に変化し続ける。AIはその森の中で最善の経路を見つける役割を果たせる」と述べた。同社のアプローチは業種を問わず汎用的に適用できる設計であり、各産業固有の制約にモデルが自動で適応するという。